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踊れなきゃ、だめ [ROCK]

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俺、こう見えてもファンク好き、踊り好きです。レッチリはもちろんそうだし、あのニルヴァーナだってファンクのリズムがしっかり入っているから好きなんです。高校生の時は当時新潟にできたばかりのディスコにも入り浸っていたし、上京してからはツバキハウスのロンドンナイトで心の中心というか核がしっかりと決まったし。

数年前仕事仲間で超久しぶりに新潟の踊れるバーみたいなところでマイケルジャクソンとかプリンスで踊ったわー。最高だった。高校の時から40年以上の付き合いの同業友人も一緒だったんだけど、そいつは昔から踊りうまくてさあ。その日もキレッキレ。俺は、踊りは下手だけどね。

はい、話題の離婚伝説。楽曲演奏ヴォーカル完璧、で、このルックス。
極め付けはこのバンド名。ソウルの神様マーヴィンゲイリスペクト。
なにげにマーヴィンのアルバムにこの日本語タイトルをつけたレコード関係者もすごい。いくら当時のマーヴィンが奥様との関係に心をすり減らしていたとはいえ、伝説と表現するなんてツボすぎる。


これを選ぶセンスも、いうことないでしょ。ヘヴィロテ。

生々しいデジタル [ROCK]

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初めて彼らのアルバムを聴いたのが初期の中心人物であったヴィンスクラーク脱退後のセカンド。大学に入ったばかりで、このブログでもよく書いているが田舎のお坊ちゃんが都会でダメージを受けまくった中、このアルバムが妙に心に響いたのをよく覚えている。その後俺も大好きだったノイバウテンのノイズサウンドやメタルパーカッションに多大な影響を受けた彼らのサウンドは当時の最先端を行っていた。ポップかつアヴァンギャルド。
メンバーの脱退や死を乗り越えて現在でも活動中のデペッシュモード。俺が愛聴しているのがこの<ヴァイオレーター>と<ソングス・オブ・フェイス・アンド・デヴォーション>。ヴァイオレーターは重量盤アナログでも持っている。アナログで聴く、これがまたいいのだ。デペッシュモードの音は基本打ち込みのデジタルなわけだが、デヴィッドガーンのエモーショナルなヴォーカルのおかげかそれを全く感じさせない。

最新作のタイトルは<メメント・モリ>。ハマりすぎていて怖いくらいだが、彼らにしか言えないこの言葉。しっかりと受け止めて、しっかりと聴きたい。

ロックじゃねえ! [ROCK]

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絶賛視聴中のおげんさんサブスク堂。3/5はまさに神回であった。
まずはおげんさんのファッション。あきらかにコムデギャルソン(おげんさんは女性の設定なのでレディスの)。似合うわ。
で、ゲストのYOASOBIの音楽への真摯な態度に感銘。
で、最後に感涙。4月からの新生活に入る若者たちへのメッセージという流れで、松重さんが朝日新聞の<声>に届いた大学生の投書を紹介。小学校の時の担任の先生が怒った時の決まり文句が「ロックじゃねえ」だったという。宿題を忘れても起こらなかったがうそをついて言い訳をすると怒った、教室のガラスを誤って割っても怒らなかったがそれを黙っていると怒った、という。先生の言うロックは音楽ではなく正直さとか揺るぎのなさ、ではないかと。これを読んで松重さんは号泣したという。

この話も最高だがそれを読んで号泣する松重さん。以前も書いたがやはり彼は本物だ。
で、彼はZAZEN BOYSの12年ぶりのニューアルバムの一曲をかけた。これがロックだと。激しく同意。これがロックです。

俺はことあるごとに「それはロックであるか否か、カッコいいか悪いか」と言う。物事の判断の基準がそこにある。松重さんも一緒だった。で、そういう大人は実はもっといるのではないかと思う。ただ日々の<生活といううすのろby佐野元春>の中で忘れているだけなのだ。

俺が仕事で生きている業界でも、正直で揺るぎないなんていう生き方をしていたらあっという間に汚れきった連中に騙され堕とされてしまう。
でも、少なくとも誰かを陥れたり嘘をついたり、そういうことは絶対にしたくないし、できるだけロックでありたいという精神は持っていたい、これからも。
こんな素敵な同世代のオトコが第一線で大活躍しているんだから。

おろしたてのキャデラック [ROCK]

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https://www.youtube.com/watch?v=itmkZiGxOt0
ブログでも書いたザ・クラッシュのカヴァーが秀逸なこの楽曲。
日本のロックレジェンド二人がやってます。今や涙無くして観られない。

感涙 [ROCK]

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クイーン+アダムランバート。日本公演最終日、バレンタインデーに東京ドーム。行ってきましたよ。
感動感動また感動。ヒットナンバーの乱れ打ち。後ろのおじさん(お前もおじさんな)がもうお腹いっぱいだー!と連呼していたけど同感。もちろんいい意味でね。
まずは
ブライアンメイのギターの音が良すぎたこと。
ロジャーテイラーのドラムスが今更ながら上手すぎたこと。
そしてアダムランバートの高音シャウトが最高すぎたこと。
ですね。もう、書きたい事は山のようなんだけど、逆にどう言っていいかもわからん。

クイーンファンになって50年弱。ファンでよかったと心から思ったライブであった。
ライブ終了後は一緒に行った高校からの友人とドーム近くのピザ系居酒屋へ。あっという間にお店はクイーンファンで満員。美味い酒を呑みました。

もう少しブライアンとロジャーには頑張ってもらって、アダムと伝説を作り続けてほしい。応援するぜ。

友人とは10年前にストーンズ東京ドームにも行ったのだが、今年はぜひストーンズにも来日してほしいね、と還暦コンビの願いです。

あと、スマホ撮影可だったので、思い出動画もいっぱい。アップはできないけどね。


ライブ三昧確定 [ROCK]

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まずは2/14バレンタインデーのクイーン+アダムランバートin東京ドームwithバレンタインデーなのに同級生の男と一緒に、から。

2月いきものがかりと4月槇原敬之はジャパニーズポップミュージックの最後の良心と言っても過言ではない人達です。聴くと幸せになる。自宅からすぐ近くの県民会館。いいわ。with妻。

5月レッチリin東京ドームはまさかの一年後再来日。さすがに早いわ。でも行きたかったので最速先行でゲット。VIPで観たかったけどちょっとの差で取れず。SSで。これは一人で。

11月のあいみょんは妻と珍しく好みが合う数少ないミュージシャン。(いきものがかりとマッキーもそうだけど)ファンクラブ最先行があったので二人で入会して結果を待つ。無事当選。

ということで11がつのあいみょんまでライブ三昧確定。

本当はレッチリと同日に新潟でやるザ・クロマニヨンズとか、久しぶりの秀逸なニューアルバムもドロップしたZAZEN BOYS(これはとっくにSOLD OUT)など観たかった、これから観たいライブもてんこ盛り。もっと行くわ。

9割が見た目 [ROCK]

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ニューアルバムを発表したザ・クロマニヨンズの甲本ヒロトインタビューを見た。シーナ&ロケッツの鮎川誠さんが彼に言った言葉が秀逸。
「ロックンロールは見た目よ。9割見た目。」

100%同意する。9割っていうところがまたいい。見た目カッコ悪くても素晴らしくかっこいいロックンロールを演っているバンドやミュージシャンはもちろんいるけれど、ロックンロールそのものの最高の佇まいを持ったバンドやミュージシャンの楽曲はその9割がかっこいい。これは真実。


全てを内包する芸術 [ROCK]

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俺はなぜ50年にもわたってロックを聴き続け、バンドをやっているのだろう。
その答えは実にシンプルだ。そこに全てが内包されているからだ。

例えばこのザ・クラッシュについてみてみよう。

1.音楽として完璧である。そのオリジナリティにおいて未来永劫語り継がれるべき存在。
2.憧れ、アイドルとして完璧である。とにかくかっこいい。ティーンエイジャーのガールズからボーイズまで、誰もが憧れるこのルックスに勝てるものはいない。
3.ファッションとして完璧である。彼らのパンクスタイルがその後のファッションに与えた影響力たるや、言うまでもない。俺が愛してやまないコムデギャルソンの精神もパンクである。
4.アートとして完璧である。ロンドンコーリングやサンディニスタ!のアルバムジャケットの秀逸さはもはや伝説。
5.思想として完璧である。もちろん穴だらけツッコミどころ満載の思想ではあるが、その基本にはフェミニズム、マイノリティーに対する愛情が満ち溢れていた。今現在の世界において、この考え方がどれだけ大切であり、失われている思想なのかと思う。

もういいだろ。十分だ。俺は大切なことはすべてロックから学んだし、これからも<それはロックであるか否か。カッコいいかカッコ悪いか。>を考え方の根本に据えて生きていく。

弾きまくり [ROCK]

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https://www.youtube.com/watch?v=4412bYKywY8

ロックスター、というと日本ではRCサクセションのフロントマン二人、忌野清志郎と仲井戸麗市を外すわけにはいかないだろう。その佇まいはまさにストーンズのミック&キース。最近CHABOさんどうされているのかとネットを見てみたらやってますやってます!年末にはあの麗蘭もフルメンバーで。

CHABOさんが還暦のとき、清志郎さんが迎えることができなかった「60歳」を無事迎えた彼をリスペクトする後輩たちで祝ったライブビデオを観て、すっかりハマってしまった。なんか、自分が今年60歳の還暦なので、久しぶりに観てみようかなと思っていたところにたまたまNHKで放送された<Dear忌野清志郎>をふと観てしまいRC愛が再燃、その流れで昔買ったこのアルバムを聴き直してるってわけ。

このDADAはCHABOさんがエレキを弾きまくっている名盤。特にこの<向日葵10.9>は凄まじい。シングルコイルの(ストラトかなあ)ぶっといソロギターがイントロから炸裂する。歪みすぎない、でもしっかり歪んでいる、で、全くつぶれていないこのおと。俺が一番好きなおと。THE GROOVERSのおとです。やっぱレスポール&マーシャルよりもフェンダー&フェンダー。CHABOさんのアンプはググったところミュージックマンとブギー、フェンダーらしい。ギターはストラトとテレキャスだよね。マジで似合う。
しかし、レッチリのジョンのおとはストラト、テレキャスにマーシャルの割には俺の好きな<つぶれてないぶっといおと>に近い。マーシャルもセッティング次第なのかな。

DADA、エレクトリックギターのおとのひとつの理想がここにあります。ぜひ。

ザ・ロッカー [ROCK]

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チバユウスケ、亡くなる。

ロックのミューズに愛された、数少ない男。歌声、ファッション、ルックス。全てにおいてロックとしか言いようのないその佇まいは数多くのロックファンのみならずミュージシャンたちにも愛されていた。
俺は以前組んでいたバンドでミッシェルの後期の楽曲<サンダーバードヒルズ>やROSSOの<シャロン>、<1000のタンバリン>をカヴァーしたこともあり、初期の傑作ゲットアップルーシー(Superflyのカヴァーが秀逸)以来のファンであったが、ミッシェルのラストアルバム<サブリナヘヴン>(正確にはそのあとラストミニアルバムを出している)のグランジっぽさが大好きであった。<太陽をつかんでしまった>なんて最高よ。ミッシェル直球ではないアルバムなので一般的な評価はわからないけどね。そしてどんな楽曲でもあの声が出てくれば成立してしまう。そんな声って、俺の思いつくところではカートコバーンくらいしか見当たらない。

この素晴らしいステージフォトも、彼のかっこよさを完璧に表している。まさにザ・ロッカーであった。

R.I.P.


嘘がない [ROCK]

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ローリングストーンズ18年ぶりのニューアルバム。聴きましたよ聴きました。
いやー、ハマったハマった。遅れてきたとはいえ結構なストーンズマニアとして言わせてもらえばこれはストーンズアーカイヴの美味しいとこ取り。こういうベテランバンドは外部の血を入れるといい感じになるんですよ。さすがアンドリューワット。わかってる。
最新インタビューをちらっと見たところでは往年の名曲を思い起こさせるとインタヴュアーが感慨深く語るとすかさずミックがそうは思わないと一蹴するあたり、これも現役魂バリバリの80歳面目躍如。

ピッチフォークでは4.5点の低評価。はあ、どうでもいいわ。ベテランバンドをこき下ろすのはこの手の雑誌の常套手段だけど、そういうの、もういいんじゃないの。ベテランだろうが新人だろうがいいものはいい。大切なのはそのロックを魂(たましい)でリアルに嘘偽りなく鳴らしているか、だ。俺はこのアルバムに、ミックの声に、キースとロンのギターに、レディガガに、そして参加しているミュージシャン全員に、亡くなったチャーリーにももちろんのこと、それをビンビンに感じた。だからこの音を100%支持する。

もっとちゃんと魂でロックを聴こうぜ。斜に構えていたって世界はよくならない。

俺は知らなかった(妻は知っていた) [ROCK]

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https://www.youtube.com/watch?v=3q7I50nXEiY

俺が敬愛する男の中の男ヴォーカリスト(俺にとって彼は俳優というより、ミュージシャンにしてナチュラルボーン呑み鉄)六角精児の星の数ほどある(さすがに大袈裟?)名曲の中でもこの<愛のさざなみ>は最高峰に位置する、、、と思っていた。
まさか、、、、、カヴァーだったとは。大魔王、一生の不覚じゃ。

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https://www.youtube.com/watch?v=Re1aXTz4Xa8

オリジナルは昭和歌謡のリアルレジェンド、島倉千代子が歌った1968年のミリオンセラー大ヒット曲。っていうか、俺が知らないのがむしろやばかったようだ。
なんでこれに気づいたかというと、先日NHKのうたコンを妻と見ていたとき。島倉千代子のミニ特集があって、これをあの長山洋子が歌っていたから。で、子供の頃からお母様が歌っていた昭和歌謡の数々を骨の髄まで染み込ませている我が妻に聞いたところ「知ってるに決まってんじゃん。有名な曲だよ。」と直球ストライク。いやー、だめだ、まいった。

この曲の何がすごいかって、イントロの歌詞に尽きる。

この世に神様が 本当にいるなら
あなたに抱かれて 私は死にたい

なんなんでしょうかね。これは。

もちろんこれがカヴァーだったからといって六角精児の評価には何の影響もないんだけどね。むしろこれを選曲して異なったアレンジであたかも自分の楽曲のように歌いこなした彼のミュージシャンとしての才能が際立つわけで。

ちなみに、往年の昭和歌謡で俺が一番好きなのは、ちあきなおみの<喝采>。歌詞、メロディ、歌唱、彼女の佇まい、すべてが完璧に融合したパーフェクトな楽曲です。素晴らしい。




王道 [ROCK]

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https://www.youtube.com/watch?v=_mEC54eTuGw
ローリングストーンズ18年ぶりのスタジオアルバムHackney Diamonds。10月20日発売。
先行カットはAngry。イントロからストーンズ王道。MVも最高。往年の名作のメンバーたちが最新曲に合わせて動き出す。若くて最も輝いていた頃の映像をあえて使うなんざ、さすがストーンズ。今の自分たちにも自信があるのだろう。フロントマン二人が80歳(キースはもうすぐだが)とは信じられん。自分の周りの80歳にこんな爺さんがいたらマジで対バンしたいわ。
若い若いと思っていたミックもネットで見る画像なんかはさすがに顔面に年輪が刻まれてきている。当たり前だが。逆にツルツルの方が気持ち悪いわ。

このおとは彼らにしか出せない凄みすら感じる。やはりアナログを買ってみよう。えらく高いけどね。

待ってしまう [ROCK]

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ストーンズ、純粋なオリジナルアルバムとしては2005年のビガーバン以来となる。謎のサイトでカウントダウンが始まっており、9月6日がXデーらしい。

俺がストーンズにハマったのは随分遅くて、以前組んでいたボディスナッチャーズのギタリスト、武来庵三世さんの影響が大きかった。彼は生粋のストーンズマニア。それまではなんかピンと来なかったんだよな。ミックジャガーは策士っぽくて嫌だったし、まあ、キースリチャーズはかっこいいとは思ったけど肝心の曲も微妙に聴こえてしまい。
武来庵三世さんの影響で色々と聴き始めて、食わず嫌いだったのがすぐわかり、あっという間に虜になった。ベガーズ、レットイットブリード、スティッキーフィンガーズ、メインストリートのならずものの奇跡の4連作は言うに及ばず、ゲットヤーのライブ盤、レディーズアンドジェントルメンのライブDVD、果てはブライアンジョーンズの死の真相に迫る映画ストーンドまで、買った買った。

ピークは2014年の東京ドームライブ観戦。今度のクイーンも一緒に行く高校からの親友と一緒に行ったのだが、ハマったハマった。エンターテイメントとはこれなのだ、ミックジャガーは本当にスターだ、と思った次第。キースはこのときすでにおじいちゃんだったがそれも愛嬌。
このライブ、俺たちの隣はスタイル最高の仕事帰りのOLさん二人が業務用スーツからいきなりストーンズTシャツに着替えて踊りまくり、前方には今は亡き内田裕也を発見し、さらに後日同じライブにAKBのこじはる(割とタイプだった)がいたこともわかり、色々な意味で盛り上がったのを覚えている。

きっともうすぐニューアルバム発表なんだろうなと、わくわくしながら待ってるぞ。アナログゲットじゃ。

成熟しない [ROCK]

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ザ・ハイヴス11年ぶりのニューアルバム。ガレージロックリバイバルの最先鋒で売れまくったのが20年以上前か。メンバーは全員40代半ばと思われるが「成熟したロックンロールなんて誰が望んでいるんだ?」とマネスキンも真っ青のゴリゴリロックンロールで押しまくる。最新型ストゥージズみたい。あ、それならイギーポップという大先輩もいるが、イギーがバックに自身の年齢よりは遥かに若いメンバーで固めていることを考えると、ハイヴズはバンド。このおとを聴いて年齢が想像できるか。

https://www.youtube.com/watch?v=kvsfXeIZMtA

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もちろん全員年は取ったが相変わらずの統一コスチューム。
全英チャート、堂々の2位。さすがイングランド。こういうところは好き。

勇気百倍。いや、一万倍。うーむ、最近<加齢に伴うロック>、なんて偉そうなことを書いていたが、そうだ、成熟してどうする?落ち着いてどうする?ゴリゴリのロックンロールをやり続けようじゃないか。

ネオ女王 [ROCK]

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 クイーンは俺にとってロックの原点だ。ビートルズ、ストーンズから乗り遅れた俺たちの世代。中学生だった俺にとってのロックはクイーン、キッス、エアロスミスだった。あとはディープパープルかな。レッドツェペリンはもう少しあとに理解する感じだったし、ストーンズは40代くらいまでいまいちその魅力に気づかず。ただハマってからはヤバかったけど。ビートルズは結局一回もハマる事はなく今に至る。すごいのはわかるんだけどなんだかねえ。

 クイーンは全てにおいて完璧だった。個性的かつ美しいヴィジュアル、ハードロックを基本にしながらもバラエティに富んだ曲の数々。個々のテクニックの素晴らしさ。どのメンバーも個性的で、一声、一音出しただけでそれとわかるオリジナリティの権化。俺が強調したいのはリズムセクションの二人。ほんとに上手い。ロジャーのフィルイン多用かつ正確なドラミング、ジョンディーコンのボトムを支えながらも高音から低音まで変幻自在のメロディアスベース、いずれも伝説級。

 まあ、フレディとブライアンの凄さについては語られすぎているのでここでは省く。

 俺はフレディの追悼コンサートでのジョージマイケルの<愛にすべてを>を聴いて、「ああ、フレディの代わりになるとしたら彼かな。」と思ったのだが、時を経てアダムランバートのパフォーマンスを観て、これはジョージを上回るのではと度肝を抜かれてしまった。二人ともフレディマーキュリーを心から尊敬し、影響を受けていることを公言しており、それはフレディと二人に共通するセクシャリティにも大きく関係することなのだが、別にそうだからではなく、純粋にヴォーカリストとしての技量でフレディのうたを引き継ぐことができると思った。

 ファンは正直だ。アダムを受け入れた。そこにはアダムのフレディに対する圧倒的なリスペクトを感じている部分も大きいと思う。

ネオ女王来日。高校からの友人とバレンタインデーに参戦。SS席25000円也、チケットゲット。価値は遙かにこの価格を上回ること間違いなし。10年前のストーンズ東京ドームの感動レベル再び。


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これで予習じゃ。

CANVAS [ROCK]

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https://www.youtube.com/watch?v=n3zZxo50DY0

淡い淡い気持ちが
近頃急いでる
さよならの色が
この街にとける

甘い甘いかほりに
誘われ踊ってる
でもね
ひとひらの寂しい
心に気づいてる

ぼくらの日々まで
春はさらっていくの
やけに眩しくて
途方に暮れる

長い長い夢から
醒めるのは一瞬で
消せない
さよならの光
心は気づいてる

これから何度も同じような季節が来ても
二度とない気がしてる
今だけは

ぼくらの日々まで
春はさらっていくの
やけに眩しくて
途方に暮れる

花のアスファルト
風になびいたスカート
やけに焼きついた
ちょっと滲んだ

淡い淡い気持ちが
近頃急いでる
ひとひらの祈り
時よ止まれ、なんて

Singer [ROCK]

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https://www.youtube.com/watch?v=K5-f1Bnltu8

今月のthem magazine、特集はSinger。King Kruleが表紙でハイブランドで武装。まだ28歳なのにこの独特の太々しさはなんなんだ!
King Kruleといえば、まずは<Dum Surfur>。MV最高。この曲、日本のスリラー映画<来る>でも使われてるんだけど、ずっぱまりだった。

彼の魅力はロック、ジャズ、エスニック、すべての音楽が並行に並びデッドヒートするような感覚にある。混じり合わずにレースする。で、トドメのあの声。ずるい声。あの声で全てが肯定される。

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最新作Space Heavyも素晴らしい。ぜひ。

唯一無比 [ROCK]

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PANTAが亡くなった。73歳、肺がんによる呼吸不全と心不全。
一時はICUに入るほどの重篤な状態を脱して6月に復活ライブを行ったばかりだった。

俺にとってのPANTAは頭脳警察ではなく、PANTA&HAL。

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ちゃんと聴いたのはこのアルバムが初めて。全曲カミソリのようなエッジ全開のサウンドで攻めまくっている。イメージとしてはギャングオブフォーのような質感。で、圧倒的にいい意味でポップ。シングルヒットしそうな楽曲目白押し。本当にかっこいいし、40年以上経っても全く古びない。

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遡って彼のディスコグラフィを辿っていったが、1980Xに勝るとも劣らない傑作がこれ。こちらはオシャレというか今リバイバルしているシティポップの系列。1980Xもそうだけど実にメロディアスでキャッチーな楽曲が並ぶ。ただPANTAの声と歌詞が聴きやすさとかを許さない。お前はどう思うんだ?と突きつけてくる。結局頭脳警察まで遡って、俺は完全にPANTA'X WORLDの虜になった。

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大学後半の頃、一回だけPANTAのライブに行ったことがある。新宿のライブハウス、というかバーも併設されたようなオシャレな店でのライブ。R☆E☆Dが発売された頃だったと思う。
スタンディングのライブで最前列で観たPANTAはスリムでシャープで実にかっこよかった。白いシャツに細いブラックジーンズ、その佇まいはまさにロックスターのそれであった。

最近の作品ではCACAという過去の未発表作品をアレンジして新宿の風林会館で録音したアルバムがよかった。(同所でのライブ映像付き、これがまたかっこいい。)

病に倒れるまで頭脳警察での活動を中心にずっとロックしていた伝説のロックスターは、最後にステージで輝いて、天に召されていった。

ちょっと喪失感が半端ない。まいった。

R.I.P.

ドラムサウンド [ROCK]

ずっと本業やら所属する会の業務やら、色々と忙しくて気を遣って休まる暇もないのだが、そんな時はこれだ。爆音。

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 オルタナティヴに殉ずるロックピューリタン、スティーヴアルビニ録音の名作は数あれど、この3作にとどめを刺す。アルビニさんのおとの何が素晴らしいって、まずはドラムだ。ヒリヒリしてるのにヘヴィという相反するおと。まあ、叩いてるドラマーが上手くなければ成立しないのだが。
あとは各楽器の分離だ。いい感じで分離しており、かつ分厚いのだ。これも演奏が上手くないと成立しない。

Rid of Meはアナログ盤が欲しいのだが、オリジナル音源のままリマスターされてないようなので、できたらリマスターされたアナログ盤希望。180g重量盤。

なんて言ってたらリイシュー盤180g重量盤があったわ。ゲット。

敵わない [ROCK]

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https://www.youtube.com/watch?v=BgVfjXA_QY0

ジョシュホーミ率いるクイーンズオブザストーンエイジ、久しぶりのニューアルバムが楽しみだが。
このビッチ全開の楽曲「3's&7's」。結局男はこの手のビッチに完敗してしまうのだと再認識した。

完全に俺の勝手な思い込みなんだけど、ジョシュホーミもこの手のビッチに弱そう、、。


違ったらごめんね、ジョシュ。でも、そんなジョシュを俺は完全に支持するよ。

完璧なアイドル [ROCK]

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https://www.youtube.com/watch?v=ZRtdQ81jPUQ&themeRefresh=1

先日次女にK-POPのNEW JEANSを知っていたことを偉く褒められたというか、「父〜、さすが一通りチェックしてるねえ」と感心された還暦ロック親父ですが、なにげにBLACKPINKも大好きだったりする。ずっとメンバーの名前が覚えられなかったが最近はそれぞれがモデルになっているブランドで覚えることにした。俺の推しはセリーヌのリサです。エディがどこまでこの手に関与してるのかはわからないけど嫌なものは使わないでしょ。まあ、あのクールな佇まいはエディのセリーヌにピッタリだけどね。

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で、ちゃんとYOASOBIも聴いてます。この曲は素晴らしい。作者の凄みすら感じる。曲展開がやばい。確信犯的なIKURAちゃんのヴォーカルも素敵だ。

推しです。

追伸

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ジョージさんから頂いたレッチリグッズ、作りが高級で最高。厚みがあって重厚で安っぽさゼロ。高かったでしょう。取っ替え引っ替えでジャケット装着率100%。ありがとうございます。

あしたへの準備はできている [ROCK]

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フーファイターズ、新体制でのライブを控えてのスタジオセッション。日本時間で25日の午前4時まで無料で配信視聴可能。(メルアドなど登録が必要。)

観ました。新ドラマーはツアーメンバーとしてジョッシュフリースが決定し、このセッションも参加。メンバーと近い年齢の売れっ子セッションドラマー。テイラーホーキンス追悼ライブでも叩いていた。
この動画、フーファイらしい楽しさに溢れたもので、いきなりレッチリのチャドが出てきてびっくりする。
演奏はさすがのフーファイ。音もすごくいいし<バンドのおと>のいい勉強になる。
ニューアルバムはデイヴが叩いているとのこと。しばらくはスタジオ録音はデイヴがドラムも叩いて、ライブはジョッシュがやる体制になるんだね。それもいいかも。

ニューアルバムも楽しみです。

永遠のキング [ROCK]

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あいみょんの数ある名曲の中でもこれは上位に位置する。ニュース番組のエンディングテーマだったが、世の中の殺伐とした感じとそれでもなんとかもがいて生きていく様を彼女の言葉で的確に表現している。野球のW杯ドキュメントのテーマになるとのことで話題に。

特にこのサビが好きだ。

「不滅のロックスター
永遠のキングは
明日をどう生きただろうか」

あいみょんのうたにはロックのリアルがある。彼女が幼い頃から古いロック、新しいロックの区別なく親しんできた<ロック的基礎学力>に彼女の才能がぴったりとはまったのだ。ロック親父にえらく人気があると聞いたことがあるがわかるわー。

ちなみに俺が一番好きなのは<マリーゴールド>。イントロですでに泣く。


初恋 [ROCK]

宇多田ヒカルは2016年のFantômeからが最高だと思っている。

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彼女の数ある傑作のひとつ、真夏の通り雨を含み、名曲が目白押しのこのアルバム。人の心の奥底を見透かしているかのような美しい日本語と、それしかないだろうというメロディ。どこからどう聴いても宇多田ヒカル。天上天下唯我独尊とはまさにこのこと。オリジナリティの権化だ。

しかし最近、こっちもいいなと思っている。

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初恋。10代の彼女はFirst Loveという英語表記で素敵なバラードと同名のアルバムも大ヒットさせたけど、このアルバムは日本語表記。多くの経験を経て、あえて初恋というタイトルで世に問うた。名曲揃い。Forevermoreは前述の真夏の通り雨に匹敵する美しさだ。

Netflixでたまたま彼女の2018年のライブを観てえらく感動して、帰りの車の中で初恋を聴き直してみたらこんなことを思った次第。

救い [ROCK]

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https://www.youtube.com/watch?v=j3S8wdJhgac
フーファイターズ、テイラーホーキンス亡き後のニューアルバム。
先行シングルは「Rescued」。俺を救ってくれとデイヴが叫ぶリリックビデオが公開されている。
アルバムタイトルは「But Here We Are」それでも俺たちはここにいる。
どん底に突き落とされた彼らの状況をまさに言い表しているこの言葉たち。それをどうとるのかは俺たちリスナーの自由。
俺は、ロックというのはその人間の生き様であり、自分が自分であるという表現だと思っているから、今のデイヴにとって、フーファイターズにとってこれしかないと肯定する。29年前にカートを失い、さらにデイヴのドラムの最高の後継者であり弟のようだったテイラーを失った男にしかできない、これが今の俺だという宣言。それでもここにいる、ロックをやりつづけるという宣言。デイヴにはもうロックしかないのだ。そんなおとこのロックが悪いわけがなかろう。

魂の叫びを今こそ感じたい。

誰もなれない [ROCK]

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4月5日はカートコヴァーンの命日。来年は没後30年になる。究極の名作である<Nevermind>と<In Utero>が30周年記念盤を出しているのだからあたりまえなのだけど、結局この30年間でカートコヴァーンを超えるようなロックヴォーカリストは生まれなかった。彼よりも上手く歌えるヴォーカリストはいるかもしれないが、あの声に勝るものはなかったのだ。最初の一音を出した瞬間に持っていかれるあの声。ざらついて疲れ果てているのに力強い。誰もカートになれない。

ロックというのは説得力である。たった一音で聴いた人間の人生を変えてしまうようなおと。カートのこの声ならば、歪んでいないマーチンでもそこらのヘヴィロックなんざ裸足で逃げていく。これは一種の才能であり、ミューズに見初められた声なのだ。

何回もこのことは書いているけれど、50歳、60歳になったカートがざらついたこの声でマーチンを弾きながらレッドベリーを歌うのを聴きたかった。あるいはオリジナルのブルースを聴きたかった。たとえ20代のあの高音シャウトが出なくても、この声ならば加齢に伴うロックを歌えたはずだから。

それだけが残念だ。

美しい [ROCK]

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美しい。


女王蜂のこの大傑作を初めて聴いた時思ったのがこの言葉。
アヴちゃんの変幻自在のヴォーカルも、実にロックバンド然としたサウンドからデジタル上等の打ち込みっぽいリズムまでこれまた変幻自在。全ては女王蜂の、美しい唯我独尊の世界観を体現するためにある。
言葉の選び方とかサウンドのあちこちに感じるのは<浮世絵>なのだが違うかなあ。
重要なのはこの唯我独尊のサウンドがちゃんとメジャーで機能しているという事。<バイオレンス>はその真骨頂。

イメージとかめんどくさいことはとりあえずその辺に置いといて、まずは聴いてみなよ。絶対ハマるから。

クリムゾンとマネスキン [ROCK]

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ロッキングオン今月号。キングクリムゾンの太陽と戰慄、そしてマネスキンが共存している。
ヤバいでしょ。

いよいよロック復権なのではと信じてしまう。

あと、付録でついてるマネスキンのポスター、美麗です。

大文字のROCK [ROCK]

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マネスキン待望のニューアルバム「RUSH!」。サブスクで早速聴いてみたが、実にロックだ。それも大文字の、ロールではない(もちろん彼らのサウンドはグルーヴ最高のロックンロールなのだけど)ロック。60年代後半から70年代にかけてロックが芸術の最高峰だった時代。音だけでなくミュージシャンの佇まい、ルックス、ファッション、発言、意見、ライフスタイルに至るまで、そのバンドを聴いていればおおよそのことは解決できた時代。そんなロックがここにある、と信じたくなるおとだ。アルバムタイトルを「ROCK!」にしたくなるくらいだよ。

実際には彼らはもっとしたたかで、もっと現実的なのだろう。10代から20代が将来に明るい展望を見出せないのも現実的ならば、自分がすべてを捧げるであろうロックに、したたかな現実性を加味することでこの混沌とした先の見えない時代を生き抜こうという精神も実に正しい。そこには俺が若い頃に夢中になったバンドたちとは全く異なる20代らしからぬ力強さがある。
ロック復権!などと古臭いことを言うつもりはない。ただロックに拘り続ける極北のロックジジイがちょっと夢を載せたくなる、そんなことを思った。

Keep on Rockin'!