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これで完成 [Syrup 16g]

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Les Misé blue 。アルバム発表前、全曲新曲のライブ映像作品。
その名も Les Misé blue naked。

久しぶりに観た彼らのライブ映像。以前の映像に比較して明るく、個々の表情などがはっきり見える。音も相変わらず良い。
これを観て完成なんだなと思った。

Les Misé blue 、改めて聴いてみる。

いま響く [Syrup 16g]

Reborn

昨日より今日が素晴らしい日なんて
わかってる そんなこと当たり前の事さ

時間は流れて僕らは歳をとり
汚れて傷ついて生まれ変わっていくのさ

愛する心がどんな色であっても
優しい気持ちだけで夜は明けてゆくよ

つじつま合わせるだけで精一杯の
ぶさいくな毎日をぼくらは生きていくのさ

手を取り合って肌よせあって
ただなんかいいなって空気があって
一度にそんな幸せなんか手に入るなんて思ってない
遠回りしていこう

期待してあきらめてそれでも臆病で
ほんとの気持ちだけが置き去りになっていくよ

by Syrup16g

5年ぶり [Syrup 16g]

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来たー!!待ってたぞい。

共存 [Syrup 16g]

2月ライブが6月に延期になり、そのライブも再延期。

再延期に際してその無念さが彼の筆に出たのだそうだが、五十嵐隆恒例の手書きT登場。
もちろん、即予約。あと、stay beautifulの白Tも即。基本ブラックTしか買わない俺にしてはありえないが、Syrup愛炸裂だ。計10枚くらい買ってもいいくらいだ。いや、それは流石に、、、。

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SCAM:SPAM [Syrup 16g]

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きっとライブの前に新しいアルバムが出る(と思いたい)。いや、絶対出る。
東京のライブに行きたいが、、、、仕事だ(涙)。でも、まずは目出度い。
http://www.syrup16g.jp/news.htm


底無しの絶望、ほんの少しの希望 [Syrup 16g]

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最近はこのアルバムばかり聴いている。特にリマスターされて低音が図太くなって彼ら本来の音の魅力が倍加してからは尚更だ。サビで重低音がドーンとくるところなんざ快感の極地だ。

アルバムを購入した当初は<不眠症>とか<もったいない>あたりのいかにもらしい曲を重点的に聴いていたのだが、このところはとにかく全部聴く。アルバム全曲でセットのような感覚なのだ。この曲順すら考え抜かれているのではないかと思うほどに。
ここで描かれているのは異常なまでに不健康な精神(五十嵐隆言うところの、内科で診てもらえない病気の主?)を持つ<今を生きる人々>へのどす黒い皮肉と批判。で、それは自分もそうであるという絶望。でも<、、、、美味しいお蕎麦やさんを見つけたから食べに行こうよ>というほんの少しのささやかな希望。

サウンドは圧倒的に美しく重く、そして言葉は暗くせつなく、光り輝くほどに眩しい。こんなロックアルバム、ほかにない。

star slave [Syrup 16g]

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すっかり<delaidback>祭り状態になっているが。
きっとこのアルバム、最初の2曲が人気大とみたが、俺は3曲めの<star slave>、侮れじと思うぞ。インタビューによると歌詞ができなくて適当に歌っていたらしいが、この完成形は素晴らしい。特に後半の五十嵐隆お得意の2コードでメロを変えて上がっていくパターンが秀逸だ。

バンドでやりたくなった。

歓喜 [Syrup 16g]

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オリコンデイリーで7日付初登場8位、8日は7位。

売れてるぞ。

昨日全部聴いた。捨て曲なし、とはまさにこのアルバムのことを言う。曲の良さでいったら再結成後あきらかにナンバーワンアルバム。まあ、どのアルバムもそれぞれの魅力があって最高なのだけど。

感涙 [Syrup 16g]

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午前中にAmazonから届いて、パソコンに入れて聴いた途端にあの<光>が。(正式なタイトルは光のような。)あまりの感動に心がブルブル震えているのに間髪入れず次の曲が<透明な日>。

もう涙が止まらない。どうしてくれるんだ五十嵐隆。


あんた、本当の意味での天才だよ。もちろんそこにはそれを支える中畑大樹とキタダマキの存在は不可欠。

これからも、いくらでも曲を出してくれ。全部手に入れるから。

十三夜 [Syrup 16g]

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再結成後初の新潟公演。2月25日。十三夜。

行ってくる。

前に進むために必要なこと [Syrup 16g]

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未発表曲をまとめて録音しアルバムとして出す、あるいは過去曲をブラッシュアップして再録音するというのは彼らの定番ではあった。今回も同じようなスタンスなのか。
何と言っても五十嵐隆の復活ソロでやった、彼お得意の淡々としたコードの繰り返しの中にメロディの変化が美しい名曲<透明な日>が入っている。そして不発に終わった不遇のバンド<犬が吠える>の深く地底に埋もれてしまったこれまた名曲<光>と、このアルバムの最初と最後に存在する<光>という言葉で始まる2曲との関係はいったいなんなのか?興味は尽きない。

発売日が待ちきれないぞ。

健康 [Syrup 16g]

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2003年に発表された当時1500円という低価格でも話題になった<Hell-See>。あえてスカスカの安っぽいサウンドも面白かったが2010年にリマスターされた。俺はリマスターの音が好き。<coup d'État>で露わになった五十嵐隆の毒が、オリジナル盤ではこのサウンドによってちょっと薄まっていた(それを狙っていたのだとは思うが)のが、リマスターによってより毒々しくなって、らしくなった。

ネットを見ると<入門編>とか<異色作>といった相反する評がのる。まあ、彼らの数ある名作の中でもトップクラスの名作であることには変わりないのだが、俺はやはりリマスター盤を是非聴いて、このバンドの素晴らしさを体感してもらいたい。(もうオリジナル盤は廃盤なのかな?)

基本的に演奏がすごくシンプル。<mouth to mouse>のアルバム後半の<プログレバンドか!>と思うくらいの展開とは正反対。だから言葉の毒がグサグサと心の深いところに刺さって来る。 五十嵐が好きなイギリスのポリスをモチーフにした、という話もあったけれど、ラブソング的に売れていた<見つめていたい>が実はストーカーの歌だったことを考えると当たっているのか。

不眠症とか、拒食症とか、病気ネタが多いのもこのアルバムの特徴かも。当時アルバム2曲めの<不眠症>が、不眠症患者のリアリティをもっとも表した楽曲として一部で話題になったのを覚えている。

いやー、いま爆音で聴いてるんだけど、改めて思うよ、すごいアルバムだって。 


うつってる [Syrup 16g]

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HAIKAIツアーも無事終了したようで、音楽雑誌や音楽サイトの評判も高いようだ。よかったよかった。

大樹さんのつぶやきになんと打ち上げで飲んでいると思われる五十嵐隆がうつっている!!これ、再結成後初めてじゃないか。いままで意識的に彼の動向を載せなかったのか否か不明だが。

このなにげない一枚に、今のSyrup16gの状態の良さが表れていると、古くからのファンは感涙してしまう。

それとツアー最終のセットリストを見たらなんと、五十嵐隆復活ソロライブで演奏された新曲<透明な日>が!!

五十嵐はライブのMCで<来年もアルバム出すかもしれないですけど>とささやいたらしいが、そこに<透明な日>がはいるのかしら。

 

 

嬉しくて、泣きそうだ。 


あえて [Syrup 16g]

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今回のdarcは全曲英語タイトル。例えばmurder you knowはもちろん<まだ言うの>なわけだがきっと再結成前なら躊躇なくタイトル、<まだいうの>とつけただろうな。あの<hell-see>に収められた超名曲<もったいない>のように。 

再結成後のSyrup、五十嵐隆の曲作りにはある種のオブラート感がある気がする。<それを言っちゃおしまいだよ>がやや薄まっている。それを踏まえての英語タイトルじゃないかな。

これが彼が単に歳をとったり空白の時間の間の経験から出た自然なものなのか、もっといい意味で計算されたものなのかは全然わからない。今回音楽雑誌3誌のインタビューを受けていて、俺は全部買って読んだのだが(再結成後の彼のインタビューが載っている雑誌は全部買っているぞ)、もちろんインタビュアーが違うからというのもあるがそれぞれ異なる視点からの分析と答えがとても面白くて興味深かった。これを読んで理解したことがある。それは五十嵐隆というフラジャイルで巨大な才能を大樹さんやマキさんはじめ周囲のそれを支えるこれまた才能によって<Syrup16g>というひとつの存在ができあがっているという、それを彼自身がいちばんよくわかっているということ、それが以前とは全く異なるのだ、ということだった。 五十嵐隆イコールSyrup16gではもちろんないが、彼の作詞作曲能力とあの繊細なヴォーカルがなければSyrup16gはありえない。しかし、五十嵐が一人で曲を作って出したとしてもそれは五十嵐の望みうるものとして成立しないのだ。そこに大樹さんとマキさんがいなければ。

だからSyrup16gは圧倒的に<バンド>なのだ。今となってはとても古びた、使い古された存在の<バンド>なのだ。

インタビューのいたるところに<ギリギリな感じ>を醸し出していた彼だが、案外このままズルズルと?!ながーくいっちゃうんじゃないかと期待している。みんな心配しているけれど、解散前のあの<いつ終わっちゃうんだろう>とか、最悪の事態さえ想像してしまったあの暗黒の気分に比べたら、全然マシじゃないか。

と、リアルタイムでファンだった(今はもっとファンだな)俺は思う。

前もこのブログで書いたが、俺はかつて、仕事の環境が激変していわゆる鬱状態に陥ったときに同じ時期に発売された<coup d'Etat >をたまたまCDショップで試聴してあまりの衝撃でその場から動けなくなりアルバムのほとんどをずっとそこで聴き続けてもちろん手に入れて、通勤の行き帰りにひたすら聴き続けて鬱状態からの脱却を果たした。これが俺の治療薬だったとは思わないが、この世界観が俺を助けてくれたことは間違いのない事実だ。そしてそんな人間(ex?)がきっとこの世の中にはゴマンといるのだと思う。そんなバンド、あるか?

圧倒的な絶望感や、救いのない暗黒の中のわずかに見える光は、陳腐でいい加減な楽観論、<頑張れば、願いは叶う>的前向き応援歌に、絶対に勝るのだ。そうでなくてはいけないのだ、この世の中は。

誰だって頑張れればいいなと思う。だけどそれができずに苦しんでいるのだ。<努力も才能のひとつ>なのだから。だから辛くてつらくてツラくてどうしようもない時に、キラッとわずかに見える光みたいなものに助けられて<ああ、明日も生きていこうかな>と思うのだ。 

もちろんそんなの、みんなわかってるんだろうけれど。 


これしかない [Syrup 16g]

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再結成後の最高傑作だとの声も多いdarc。まずは帰りの車の中で通して聴く。

hurtやkrankeのテイストとは明らかに異なるベクトル。この二枚はなんだかんだ言ってすごく優しい感じが加わっていたので、再結成後はこれでいくのかな、それもいいなと思っていたのだが。

いい意味で、戻った。これがSyrup 16gだ。そして、だった。もちろん43歳の彼が叫ぶ<生と死>は以前とは全く異なるものであるのだが、基礎となるものは変わらないから。

俺は世間が言うよりもずっとhurtとkrankeを評価しているのでこれが最高!とは思わないが、これも最高、とは思う。 別に五十嵐に対して甘い目で見てしまうわけではないが。だって、このクオリティだぜ。言いたくはないが、彼らが不在だった数年間に彼らから王座を奪い取ったバンド、いました?

それにしても再結成後のSyrup 16gは作品の評価に加えて<ちゃんと売れる>のが当たり前になってきている。今回もオリコンデイリーにちゃんと入っている。第1期Syrupで五十嵐隆が売れたかったのかはよくわからないが、少なくともmouth to mouseはそう思って発表したアルバムだと思っている。(で、期待ほど売れなかった)

こんなバンドは相変わらずいないのだ。だからみんな買うのだ。渇望しているのだ。 

ネットで探っていたらSyrupファンって、案外普通の人もいる、そんなに暗黒じゃない人もいる、ようなことを書いている人がいたけど、再結成後は特に広いファン層に囲まれているのではないか。古くからのファンはほとんどそのまま継続していると思うし。 

俺なんか圧倒的に最長老だったぞ、この前のライブなんか。向こう三軒両隣、みんな俺の娘くらいの年齢だったもん。<40代の会社の上役くらいの人も観にきている>なんて書いてあったのも見たが さしずめ俺なんざ<50代の髭に帽子、眼鏡、真っ黒のコートにシルバーアクセのちょっと怖い感じのうんぬん>、自意識過剰も甚だしいな。そんなに見てないよ。まあ、Syrupファン層をかなり拡大させる一員ではあるな。

この話はもっと続く。 


HAIKAIそしてdarcへ [Syrup 16g]

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やはりそうだった。

Syrup16g、ニューアルバム<darc>。8曲入り。これはdarkの言い換えなのか、それともその名の通りの薬物依存更生施設?ジャケットはフーファイのファーストのオマージュみたいだが水鉄砲?

公式発表によると<COPY>のテイストに近いらしい。セカンドほど殺伐としていない、あの独特の世界観か。

やはりSyrup16gはやってくれる。情報過多のつぶやきTや自撮り自己満足バラマキ状態Iの中で、ほとんどなんの情報もなくいきなりドロップされる新作。大樹くんやキタダさんのつぶやきにはいつも事前情報は一切ないからこれが彼らの戦略であることは間違いない。 

いいな、こういうの。あと一ヶ月ちょっと。待ち遠しい。 


きっと [Syrup 16g]

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働くおじさんたち。

なんとSyrup16g、冬のツアーが発表された。過去最長ツアー。オールスタンディング。

大丈夫かこんなに働いて、と思っていたら公式HPに<オーバーワーク気味>とか自虐ギャグが。いや、普通のバンドなら全然だけど、なにしろ相手は日本ロック界が誇る寡黙暗黒沈黙バンド。俺は今年は<再発患者>で満足していたのに。

ツアータイトルは<HAIKAI>だそうです。<徘徊>。まさか同タイトルのアルバムが出たりして。

でも、きっとなんらかの新音源が出るのではないかと思う。<透明な日>、<光>をぜひ。 


ハピネス [Syrup 16g]

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再結成してからのライブを集めたボックスセット<再発患者>。彼らは以前からもライブ映像を積極的にリリースしてきているがまさかまとめてセットで、とは思わなかった。コアなファンはちょっと高くてももちろん買うわけだが。

俺は<患者>ツアーのライブ、NHKホール2daysの初日を見たが、ここに収められているのは2日目。ミスも含めてほとんど編集や修正をしていないそうで、五十嵐隆の<いい意味で>ここぞというときに外してしまうギターももちろんそのまま。ドラムスとベースの安定度がハンパないのでそのギャップも楽しみのうちです。

暖かい、普通のバンドになった?かれらがここにいる。そしてそれこそがずっとファンが望んでいて叶えられなかったものなのだ。第1期のsyrupでは考えられないような暖かさがこの映像からは溢れている。もちろん曲は相変わらず殺伐としていて<それを言う?!>感満載のsyrup節?なのだが、それ以外の部分で救われるから気持ちがいい。3人の幾多の苦難を乗り越えた末の信頼がバシバシと伝わってくる。

 

個人的には<再発>の<ハピネス>が泣けた。五十嵐のアコギとヴォーカルがとても美しく、スクリーンに流れるビジュアルと相まって心に滲みた。 

もうすぐスピッツ、米津、赤い公園などとフェス的なライブに出演するが今年の活動はこれだけのよう。でも2014年の再結成以来一年に一回は作品が出て、ライブをやってくれるなんて、普通のバンドだったら当たり前のことが彼らには奇跡に近いのだから、嬉しくてたまらん。

ずっと聴いていくぞ。 


透明 [Syrup 16g]

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ご存知のようにSyrup16gには音源化されていない名曲がたくさんあるのだが、この<透明な日>は<生還>ビデオに収録された新曲の一つ。

https://www.youtube.com/watch?v=F6ELRIJAAl4 

 なんといってもこの五十嵐隆王道のコード進行とメロディに重なる歌詞が最高だ。全歌詞掲載。

あてもなく透明な日

繰り返そう ふらふら 何も見ずに

音も無く透明な日

繰り返そう ふらふら 何も得ずに



停留所に年老いた老人が一人で寝てるように待っていた

あぁ このバスは今日来ませんから


あてもなく透明な日

繰り返そう ふらふら 何も見ずに

音も無く透明な日

繰り返そう ふらふら 何も得ずに

 

停留所に年老いた老人が一人で寝てるように待っていた

あぁ そのバスは今日も来ませんから


君に勝てる事は何一つ無い 他には何も

神に負ける事は何一つ無い 他には何も


音も無く透明な日

繰り返そう ふらふら 何も見ずに


停留所に年老いた老人が一人で寝てるように待っていた

あぁ このバスは今日も来ませんよ


停留所に年老いた老人が一人で寝てるように待っていた

あぁ そのバスは今日も来ませんから


君に勝てる事は何一つ無い 他には何も

神に負ける事は何一つ無い 他には何も


君に勝てる事は何一つ無い 他には何も

神に負ける事は何一つ無い 他には何も 何も 

 

 

 

 

 

犬が吠えるの<光>とともにぜひ音源化してほしい曲ですね。

光、はここに。 

https://www.youtube.com/watch?v=9OmiFXjOiAA 

 


kranke T [Syrup 16g]

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ネットでゲット。Tシャツの生地が52歳にも優しいちょっと高級仕様。通常よりも若干高め。サイズもバッチリ。愛用しているDIESELのTと遜色なし。これはいい。

さすがに<患者>Tは普通に着られない(汗)ので今回はパス。 


患者 [Syrup 16g]

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NHKホール初日。

RO69の記事にも書いてあったが、syrup16gが当たり前にいて、当たり前に作品を発表して、当たり前にライブをやるという事実。普通のロックバンドなら当たり前のことが、彼らにとってどれだけスペシャルなことなのか。

俺は初めて彼らのライブを観たわけだが、こんなに感動して、そのバンドのファンであることにある種の<誇り>みたいなものを感じたライブはなかった。座席もよかったなー。オーケストラピットの前から二列目だもんね。目の前は五十嵐隆。で、コアなファンがたくさん。まあ、俺よりも20歳くらいは若い人たちばっかりだったけど、それもまた嬉しい。 

きっとsyrup16gは、ずっとこのままで俺たちの前に存在して、アルバムやミニアルバムを発表して、 時々ライブをやっていくのだろう。そんなふつうのバンドだったら当たり前にあるようなことが、彼らにはすごく特別なんだけど、これからはそれを信じていいのかな、と思える。

そのような、ライブであったとまずは言っておく。

俺はsyrup16gをずっと聴き続けていて、本当によかった。いまそれを噛みしめている。 


感涙 [Syrup 16g]

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冷掌 [Syrup 16g]

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https://www.youtube.com/watch?v=gk02WpyN_Qo 

一曲の中にまるでコラージュかプログレのようにたくさんの曲のパーツが入り組んでいて息つく暇もない。そしてサビは必殺のSyrup節が炸裂。

楽曲の良さ、歌詞のオリジナリティ、演奏の素晴らしさ、五十嵐隆の唯一無比の憂いを秘めた声、今までのSyrupの圧倒的な魅力に加えて、彼らはバンドとして前人未到の境地に達してきている。 

この素晴らしいロックバンドをずっと見ていられることを俺は本当に幸せに思う。 必聴、などというありきたりの言葉では全然足りない。明日の発売が待ち遠しいぞ。


ジャケ写 [Syrup 16g]

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患者 [Syrup 16g]

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ツアーと同タイトルのep<Kranke>、5/20発売決定。

これは、あがるぜ! 


当選 [Syrup 16g]

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Syrup16g、夏のホールツアー。その名も<Kranke>。

当選しました!前回の復活ライブは落選したので非常に嬉しいですね。っていうか、彼らのライブを見るのは実は初めて。まだ彼らがメジャーデビューしたての頃に新潟に単独と<WEEKEND LOVERS>で来たことがあって行く寸前だったのに行けなかった。

去年のストーンズライブに勝るとも劣らない夏の楽しみ。 


緩和 [Syrup 16g]

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ロックという不治の病があるのなら、でも、それによって死に至らしめることはないくらい現代の技術が進んできているのであれば、彼にはその病にずっと罹っていて、ベッドに横たわり点滴に繋がれつつもそこから生み出される秀逸なラヴソングとプロテストソングをドロップし続けて欲しいと願う。もちろん、そこからくる死にたくなるような痛みや苦しみは、極上の鎮痛剤で緩和する。時々、ふっと起き上がって、俺たちの前で、まるで完全な健康体のような風体で、叫んで欲しいから。

鎮痛剤。それが、そんな才能すら持てず、どうしようもないこの世界に何一つ吐き捨てることもできずに生きている、残り99.9%の凡人にできる、わずかなことである。


ぷっしろ [Syrup 16g]

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めでたくオリコン週間チャートトップテン入りですね。EXILEやらドリカムやらAKB系列に混じっての入りはたいしたものだ。

中畑大樹のつぶやきでは<ぷっしろ>とあだ名されているようだね。なんか俺の大好きな深夜番組とかぶるネーミングで素敵。


救済 [Syrup 16g]

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無責任な<夢は叶う>だの<がんばれば大丈夫>だのの前向きソングが垂れ流されている今のJ-POPやらJ-ROCKシーンの中でやはりSyrup 16gの存在と言うのは異質なんだと思う。それは再結成前から変わっていない。でも、どうしようもないほどネガティヴなことばの洪水にまみれていることで救われる人生もある。

coup d'Etat

Syrup 16gの最高傑作と評される2002年の作品。俺はラフォーレ原宿新潟(何だこの名前は!)の今はつぶれてしまったhmvの試聴コーナーでこれを見つけた。当時俺は仕事場が変わったばかりで(親の跡を継いだ)期待していた色々なことが全くうまくいかず、素直だった(と妻は言う)性格もすっかりねじ曲がってしまって体調も最悪で(ひどい立ちくらみ、めまい、人前で頻脈など)どうしようもなかった。そんな中でこのアルバムを初めて聴いた時の衝撃はいまでも鮮明に覚えている。

My love's soldの<愛されたいという名の幻想を消去して、沈むよ嵐の船>というしょっぱなの歌詞がはっきりと聴こえた。15分以上はずっとそこに立ち尽くして試聴を続けていた。すぐにレジにこのアルバムを持って行って、仕事場に向かう車の中で何回も何十回も聴き続けた。どの曲もどの曲も暗黒でネガティヴなのだがなんか、ちょっと救われる感じもした。なぜだか未だにわからないのだが。不思議なことにそれから体調は少しずつ回復してきた。偶然かもしれないが。

俺にとって coup d'Etat  はそんな思い入れのある素晴らしいアルバムだ。徹底的なネガティヴは中途半端な前向きの何十倍も救われるのだ。ネガティヴを知っている人間は、その分定まったときには力強い。そしてその愛には嘘がない。

まさに救済である。

 

 


祝杯 [Syrup 16g]

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HURT、めでたくオリコンデイリーチャートで5位です。EXILEとかドリカムに混じって。ちなみにタワレコでは1位でした。大樹さんもつぶやいてましたね。

日本のロックファンも全然まだ、捨てたもんじゃない。今主流のJ-ROCKの音とは基本的に全然違うのに(圧倒的に肉感的で、バンドやってる感が強い。デジタルな感じが全くない。)これを求めていた人達がたくさん居たんだろうね。 まあ、誰かが真似しようとしても絶対無理だけど。

全曲いいのだが、いまのところ<いかれたholidays>、<stop brain>、<ゆびきりをしたのは>、<メビウスゲート>、<生きてるよりマシさ>あたりが鉄板。個人的には<メビウスゲート>のファンクシロップにはまった。クイーンの<地獄に道連れ>でしょ、これ! 

かっこいいなー。俺みたいな50男も十分はまるよ。