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ロックの精神として最高峰のバンド [ROCK]

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こんな年になっても俺は相変わらずロックという音楽の大ファンで、ロックにすべてを捧げているような生き様のバンドが大好きだ。俺は1963年生まれだからビートルズ、ストーンズにはちょっと乗り遅れ、かつパンクよりはちょっと古い世代。ましてグランジなんて若すぎているはず。
俺がはじめてロックにどっぷりと浸かってきたのが中学生の頃。あの頃大好きだったのはクイーン、キッス、ちょっと落ちてエアロスミス。そのあとディープパープルとかレインボーとかも(いわゆるハードロック系)。つまり天才的なギターヒーローと圧倒的なヴォーカリストがいるバンド。まあ、でもクイーンが最高だった。特に中1の時のクラスって今考えても奇跡的で、日常会話に男子対女子でクイーンとBCRのバトルとかが普通に出てた。クラスのオトコたちで妄想でバンドを作って担当楽器決めて絵を描いて、なんてやってた。俺にギターを教えてくれた師匠のUがいたのもこのクラス。

奇跡の1年7組と名付けよう。みんな、元気かな。

パンクがこの地方都市新潟でも話題になってきたのは1976から77年頃かな。渋谷陽一のヤングジョッキーでSEX PISTOLSとかTHE CLASHとかSTRANGLERSとかを流し始めて。でも俺は最初ピンと来なかった。だってあんまりうまくないから。ヴォーカルとかギターとか。ギターソロもないし。中学生にしてすでに様式美に縛り付けられていた。
でもちょっとずつそんなパンクを好きになってきて、最終的にSTRANGLERSが一番のお気に入りだった。とにかくかっこ良かった。理系の研究者が剃刀もってうたってるみたいなヒューンコーンウェルと、あり得ないくらいの音量で歪んだベースをぶいぶい言わせて客に喧嘩を売っていたジャンジャックバーネル。曲もかっこ良かったなあ。あ、今でもメンバーちょっと変えてやってるんです。すごいな。

長い前置き。で、ニルヴァーナがパンクの精神を完全に受け継いだハードロックバンドであるならば、それはロックの理想型だと思う。そんなパンクの精神でなんなんだっていったら、このバンドに行き着く。

THE CLASH。


パンクとはスタイルではなく、精神であることをその音楽、生き様、ファッション、すべてで表現したバンド。アルバムごとにその音楽性を変えていき、影響を受けた音楽を素直に自分で咀嚼し栄養として表現する。ぶっ壊したい!という初期衝動で作ったファーストから、ロックンロールや50年代のポップまで歪んだギターで弾き倒し、結果的に最良のポップパンクになったセカンド。もっとルーツを深く追求し、個々の演奏能力にも目覚め始めた2枚組の傑作、言わずと知れたロンドンコーリング。そしてレゲエを中心とした非欧米的音楽(たぶん、ここにこだわったんだと思う)を雑多に吸収して収拾のつかないまま3枚組で発表したサンディニスタ!。メンバー間の亀裂は頂点に達していたのになぜか音楽的には整理整頓が進んでアメリカでの最大のヒットとなったコンバットロック。

同じロックバンドでここまで進化していったバンドはほとんどない。もちろん、その歌詞も進化している。ただ吐き捨てるだけではなく、その解決方法まで提示していく。そんなロックだ。あと、俺がパンクで大好きなのがフェミニズム。まあ、スージースーとかアリアップとか、デボラハリーとかの女性ヴォーカルとかが普通にいたし、パンクって、そもそも女性を大切にするロックだと思うのだが、THE CLASHの音楽にはそんな女性への深い敬愛が貫かれている気がする。

まあ、俺、元々レッドゼッペリンとかの男根ロックって、歌詞に関しては全く評価してないから。まして80年代のヘアーメタルなんてありえない。どっかいっちまえ。

なんで、ああなるんだ???お前のその小さな<モノ>なんて、いざという時なんて何の役にも立たないぜ。
ああ、ストーンズは別だけどね。あれは高度に文学的。
ていうか、ロックは音楽と歌詞がそろって当たり前だと思うね。別に全部の歌詞がわかんなくてもいいんだ。決めの台詞だけでも。I need to be myself.I can't be no one else.
歌詞のかっこよさは、絶対にそのサウンドと相互作用を起こして魅力を倍増する。あたりまえじゃん。

話がそれまくった。どうせバンド組むなら精神的にもかっこ良くいきたいもんだ。せっかく<しごと>じゃないんだから。






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