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名演 [MOVIE,ART&TV]

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最近機密書類の一部が公開されたことで話題のケネディ暗殺事件をテーマにしたこの映画。
非常に長尺の映画なのだが最後まで飽きさせず、重厚にスリリングに物語を展開していく。
見所は何と言っても後半。ケビンコスナー演じるギャリソン検事の血気迫る法廷シーン。かなり長い時間に渡ってケネディ暗殺事件の眞相を暴いていく。その内容は事件にとどまらず、正義とは何か、という人としての根元的な問題にまで言及される。これを聴いて心を動かされない人は、おそらく本当の悪人なのだろう。きっと彼の長いフィルモグラフィの中でも名演中の名演ではないだろうか。
ケビンコスナーは一時ちょっと低迷していた印象があるが、最近スーパーマンの育てのお父さんを演じて、ザ・アメリカの父、といった感じの演技が最高だった。悪役もやったりして演技の幅を広げているがやはり彼にはこういう正統的な正義漢が似合う。まだまだ老け込む年ではないぞ。