もしかしたら、最低の世代？

最近の若いものは。

なんていう言葉が聞かれなくなった気がする。それは最近の若い人たちの方がよほどしっかりしているからだ。

先日見ていたテレビ番組で日本の＜道＞を極めるという独特の行為というか信念を特集していたが、お金ではない、なにかを極めるという行為は日本の美学であり、素晴らしさであったと。アメリカはすべてがお金で、週末につくった車は、工員が週末のことしか考えてなくて適当に出来てるから買うな、とまで言われる社会だと。
で、１０代、２０代の若い世代が仕事に対して真摯に取り組み、そんな、道を極めようとしている姿を放映していた。年末に特集するらしい。TBSのサンデーモーニング。

俺は１９６３年生まれでいわゆるバブルとか新人類とか言われる世代。完全な就職売り手市場。人材的には今の優秀な若者達に絶対かなわない。そして価値観も古い世代の拝金主義を変な風に引き継ぎ、かつ仕事での道を極める、などという美学は持ち合わせていない。ろくに仕事もできないくせに休みだけはしっかりとってプライベートという名の下に趣味にいそしむ。車などの高価なものに対する物欲も古い世代の価値観そのままだからほしがる。若い世代の＜車いらない、賃貸マンション、シェアハウス、ユニクロH&M最高＞の価値観とは真逆だ。

今の１０代から２０代前半の若い人たちは本当にシビアだし、しっかりと将来を見据えているし、お金ではなくその道を極めるということにやりがいを感じているし、ひとのためになる、ということに喜びを感じることの出来る人たちが多いように感じるのは、俺の気のせいか。

いっそのこと、この国の行くべき道を俺たちみたいなどうしようもない世代から、もっと若い連中に任せたらどうだと思う。政治の世界では４０代、５０代は新世代とか若手とかいわれるみたいだけど、全然だめだし。その上の方が元気じゃないか。前東京都知事みたいに。

まあ、俺たちに残されたことは、そんな若い有望な人材をつぶさないように見守ることくらいだな。育てる、なんておこがましくて、とてもいえない。
俺たちを反面教師にしてくれ。俺は見守る。