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漢(おとこ)の声、漢のベース [ROCK]

かん高いヴォーカルなんて、何の魅力も無い。ロックのヴォーカルには太さと説得力が無ければだめだ。ベースも同じ。歪みつつ、ぶっといのがいい。歪んでぶっといのは難しいんだぜ。今のロックベースは歪んでるだけだ。これまたかん高すぎる。

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フィルライノット。シンリジーのフロントマン、リードヴォーカリストにしてベーシスト。コンポーザー。アイルランドの英雄、ザ•ロッカー。

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ダブリンには銅像まである。

典型的70年代ミュージシャンで、派手な女性関係やドラッグ問題は数えきれない。シンリジーのラストもあまり美しいとは言えない。結局ヘロインの合併症で36歳という若さで逝ってしまった。でも、彼の評価は高い。それはステージでの圧倒的な存在感、男が惚れるかっこよさ、ヴォーカルの説得力、 楽曲の素晴らしさがあるからだ。

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ブラックボディにミラーピックガードのフェンダープレシジョンをウエスト付近まで高く抱えて、ながーい足をばーんと広げてうたう。

格好良すぎだ。 

フィルがうたえば女々しいうたもそうじゃなくなる。still in love with youなんざその典型。

しかし、女の扱いに長けているなあ。 いや、問題も多かったから微妙か。

それでも愛すべき漢だ。フィル。 

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