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いつもそれがある [ギャルソン]

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写真は来期秋冬のプリュスから。

何回か書いているが、コムデギャルソンというブランドは俺にとって単なるファッションではない。ロックと同じくらいの俺のアイデンティティ、とでもいうのか。エネルギーの源、とでもいうのか。32年ほど前に東京(正確には神奈川)の大学に入学し東京での生活を開始して、都会生活者と年上の同級生にあっという間に自分の醜くて子供染みた部分を指摘、糾弾されて自我の崩壊寸前にまで至ってしまった俺を救ったのはロックではなくてファッションだったのだ。 典型的御坊ちゃまの周囲はサーファーやらアイビーやら、どうしようもない軽薄ファッションばかり。欧米金満ブランドのバッグを持つことがステイタス。俺に似合うはずもなく、路頭に迷う日々。そんなとき出会ったのが当時ファッション界を席巻していた東京デザイナーズブランド、その中でもギャルソンとワイズ、イッセイミヤケは凄かった。新宿のいわゆるセレクトショップの先駆けたる<マルセル>や赤いカードでおなじみ、学生でもクレジットが使えた<丸井>に通ったもんだ。大学の奴らは当然<モード◯園>とかいって笑ってたけど。

俺のトラウマはきっとこいつらのせいだな。まさか大学に入ってそんな目に合うとは思わなかったけど。だから大学も高学年になって俺のアイデンティティクライシスもほぼ消失して落ち着いてた頃はギャルソンとかはあまり着なかった気がする。もっと普通の感じ。

じゃあ、ギャルソンを着たくなる時って俺にとって戦闘モードの時なのか。今はどうなんだ?コムデギャルソンを着たくて着たくてたまらないんだが。

少なくとも30年前に笑われていたサーファーやらアイビー連中の現在よりも数千万倍はかっこいい自信がある。もしそんな連中との同窓会でも開催されたら全身コムデギャルソン、もちろん靴まで。バッグ&アクセサリーはオールクロムハーツ、で出席してやろう(笑)。自己満足の極地だが。なんか、ギャルソンとクロムに申し訳ないかな。