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蜥蜴の祝祭 [ROCK]

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http://www.youtube.com/watch?v=EDbQ7zyEp2s

今月のロッキングオンで、松村雄策さんがTHE DOORSのサード<太陽を待ちながら>のアルバム解説をしていたのだが、さすがに永遠のロックの生き字引き、素晴らしいコメントの数々。感動しました。特に賛否両論のオリバーストーンの映画<DOORS>←俺は大好き、でも重要な役割を担っている<CELEBRATION OF THE LIZARD>が元々このアルバムに収録される予定で歌詞がインナージャケットに載っているのに結局収録されず、この17分に及ぶ大曲が正式に公開されたのはジムモリソン生前唯一のライブアルバムにして超完璧なブルースアルバムである<アブソールトゥリーライブ>であるという逸話。 このライブアルバムは<ハートに火をつけて>などのシングルヒットが入っていないのに全然そんなことは問題なく、むしろ<バックドアマン>や<音楽が終わったら>←16分!!などの圧倒的なブルースが光り輝く超名盤。アルバムジャケットのジムモリソンはロックスターというよりやはりブルースマンの佇まい。<モリソンホテル>とか<L.A.ウーマン>はまさにジムが行こうとしていたその世界であり、その時点での最新型のブルースロックを表現していた。それは彼の持つ重要な一面である<ロックスター>という部分がいつかは劣化し失われていくものであるならば、ブルースというものは年齢とともに深みを増し心に響いていくものである、もちろんそれにはその人間の持つ魅力が最重要である訳だが、それは表面的な劣化や老化などはどうでもいいというか、魅力にすらなりうるという。そうだ、ニールヤングを見ろ!!ニールは若い頃からかっこいいけど、今はその何十倍もかっこいいぞ。

ジムモリソンはそれになりえた。27歳にしてルックスの劣化が激しすぎたがそれは生き急いでいたからだろうし、何かに気づいて健康の部分でそれを止めていたら、と思ってしまう。

生きていれば才能のある人間はきっと何かいいことがあるのだから。