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これしかない [Syrup 16g]

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再結成後の最高傑作だとの声も多いdarc。まずは帰りの車の中で通して聴く。

hurtやkrankeのテイストとは明らかに異なるベクトル。この二枚はなんだかんだ言ってすごく優しい感じが加わっていたので、再結成後はこれでいくのかな、それもいいなと思っていたのだが。

いい意味で、戻った。これがSyrup 16gだ。そして、だった。もちろん43歳の彼が叫ぶ<生と死>は以前とは全く異なるものであるのだが、基礎となるものは変わらないから。

俺は世間が言うよりもずっとhurtとkrankeを評価しているのでこれが最高!とは思わないが、これも最高、とは思う。 別に五十嵐に対して甘い目で見てしまうわけではないが。だって、このクオリティだぜ。言いたくはないが、彼らが不在だった数年間に彼らから王座を奪い取ったバンド、いました?

それにしても再結成後のSyrup 16gは作品の評価に加えて<ちゃんと売れる>のが当たり前になってきている。今回もオリコンデイリーにちゃんと入っている。第1期Syrupで五十嵐隆が売れたかったのかはよくわからないが、少なくともmouth to mouseはそう思って発表したアルバムだと思っている。(で、期待ほど売れなかった)

こんなバンドは相変わらずいないのだ。だからみんな買うのだ。渇望しているのだ。 

ネットで探っていたらSyrupファンって、案外普通の人もいる、そんなに暗黒じゃない人もいる、ようなことを書いている人がいたけど、再結成後は特に広いファン層に囲まれているのではないか。古くからのファンはほとんどそのまま継続していると思うし。 

俺なんか圧倒的に最長老だったぞ、この前のライブなんか。向こう三軒両隣、みんな俺の娘くらいの年齢だったもん。<40代の会社の上役くらいの人も観にきている>なんて書いてあったのも見たが さしずめ俺なんざ<50代の髭に帽子、眼鏡、真っ黒のコートにシルバーアクセのちょっと怖い感じのうんぬん>、自意識過剰も甚だしいな。そんなに見てないよ。まあ、Syrupファン層をかなり拡大させる一員ではあるな。

この話はもっと続く。