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俺もヨルが好き [ROCK]

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ここ最近の日本ロックの中で米津玄師、King Gnuと並んで出色のクオリティを誇るヨルシカ。彼らが昨年出したのが<盗作>。基本的には今流行りの打ち込みサウンドクリエイター&女性ヴォーカルチームなのだが、n-bunaがギターにこだわっていることもありそのサウンドはほかに比べ圧倒的にバンド感が高い。曲によっては基本的に彼の弾いているギターとおそらくベースも、それに打ち込みのドラムのみで構成されているものもある。
なんといっても曲がいい。歌詞も、メロディも個性的かつ普遍的。で、歌詞はダーク。夜。昼ではない。そこが俺の琴線にズバッと刺さるのだ。楽曲の<春ひさぎ>とは江戸時代のことばで売春。<花人局>はいわゆる美人局の言い換えか。なんというか、非常に<和>を感じる。それも、滅びゆくような美しさ。ここは唯一無比。昭和のフォークソングを根底に感じるKing Gnuの歌詞とはまた違う、<和>。太宰か坂口安吾か?

そしてサウンド。打ち込み主体でもバンドを感じる<おと>。この可能性は無限大だ。

いい音楽にはバンドとかソロとかユニットとか、そんなものは関係ない。ダークでありながら前に進む勇気をくれる、素晴らしい音楽がここにあるぞ。