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愛は無限大 [ROCK]

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一回ざっと聴いてキャッチーに引っかかるのは先行曲black summer。アルバム全体のイメージはバラエティに富んでおり、俺が勝手に望んでいたblood sugarやcalifornicationの統一感ではない。あの2枚のアルバムはやはり何かが乗り憑って作られたような、ストーンズで言えばメインストリートのならず者、クイーンで言えばオペラ座の夜、のような神がかったアルバムなのだ。
unlimited loveは祝祭のアルバムである。コロナ禍でズタズタになった世界を再び進ませるためのロックのちからをロックバンドで取り戻す。打ち込みやパソコンではない人力のちからで取り戻す。このアルバムを聴いていると言いようのないパワーが湧いてくる。レッチリの愛が、無限大の愛が、疲れ切った俺たちに無限のちからを与えてくれる。サウンドも実にアナログだ。潰れてない。ひとつひとつのおとがぶっとい。それぞれの一音がはっきりと届く。

アルバム発表後精力的なプロモーションライブを行なっているようだが、youtubeで動画を見ると今回のMVPはチャドのドラムではないかと思う。還暦過ぎのおとではない。なんだかむしろ前よりパワーが増したのではないか。these are the waysのライブ動画を観てみなさい。凄まじいぞ。

あと、テイラーホーキンスを追悼した、バスドラムに描かれた<TAYLOR>が切なくて、素敵だ。ここにも愛を感じる。

愛のアルバムに感謝です。