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アンジェリーナ [ROCK]

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デビュー42年。
初めて佐野元春の楽曲を聴いた時、歌詞はしっかり日本語なのにこれは本当に日本のミュージシャンなのか?!と驚愕した。以来彼はいつも俺の聴く音楽の中心にいる。
大学生の頃は元春ばかり聴いていた記憶がある。サークルで組んでいたバンドでも元春の楽曲をやっていたし、当時付き合っていた彼女に<俺をもっと知りたいなら元春を聴きな。>なんて、小っ恥ずかしいことまで言っていたのだ。

ちょっと、いや、かなり恥ずかしい。

でも、元春のかっこよさは永遠にブルーにこんがらがったまま絶対に消え去らない。
基本的に元春の歌詞はデビューの頃から変わらない。その歌詞の世界は完成しているから。かっこよさの基本がブレないのだ。
元春の初期のイメージを完全に作ったこの<アンジェリーナ>。
オリジナル楽曲はこんな感じ。
https://www.youtube.com/watch?v=U064XOPWepo
忠実なロックンロールで、実に素敵だ。

で、これが数年後にこうなる。
https://www.youtube.com/watch?v=cttJyKiJKwg

これが出た時はびっくりした。全然違う曲になっていたから。なんだか元春に<今後の俺についてこれるか?>と踏み絵を渡されているような気すらしたもんだ。
当時はこのアレンジ、ファンには微妙で賛否両論だったのを覚えている。ステレオタイプの元春じゃないからね。

今となってはどちらも素敵だ。この振れ幅こそ、元春なのだからね。

人間の振れ幅って、とても大切なのだよ。ここではない、どこか。