SSブログ

パンク道化師 [ギャルソン]

CdGHOMMEPLUS-2023ss-004.jpg
プリュス2023SSのテーマは<ANOTHER KIND OF PUNK>。中世の宮廷道化師をモチーフに、時に批判的精神で権力に向かうその姿勢を<PUNK>とした。コムデギャルソンの永遠のテーマであるPUNKをここに持ってくるところがやはり普通ではない。
正直コレクションを見た時の第一印象は「???」。ちょっと道化師に寄りすぎているというか、かっこよさよりも面白さに行ってしまいそうな感じだったのだ。これを着こなせる一般人が果たしているのかと。
しかし時間が経ち俺の眼が慣れてきたのか、ブラックの中にこのカラフルさを取り入れたらどうかと思い直し、丸の内Nさんに連絡。

IMG_2319.jpeg

IMG_2320.jpeg

まずはこのジップアップパーカー。エステル生地でさらっとしてこれから着やすそう。なんといってもこのバック。コレクションでもジャケットの背面を飾っていたこのデザイン。

CdGHOMMEPLUS-2023ss-042.jpg

このジャケットはNさんからも出た時にすぐに提案いただいたのだが、この時はこの強さに負けそうで断念した。
パーカーのバックはカラフルな色を加えてよりそのデザインがはっきりしているが、パーカーの軽さなのかあまり強さが気にならなかった。単に慣れたとも言える(苦笑)が。

IMG_2322.jpeg

IMG_2321.jpeg

これはシンプルなブラックシャツの前面と背面の下部にカラフル。これをブラックジャケットのインナーに入れて着たら最高じゃないか。

IMG_2323.jpeg

IMG_2324.jpeg

ガールトークではオムドゥのアンシンメトリーの麻カーディガンと半袖のドット&ストライブブラウスを。夏にいいよね。

川久保先生の素晴らしい作品群を着て生活しているだけで、この薄汚れた醜い世界でも生きていける気分になるのがすごい。で、この作品群はヘビロテしても決して傷まない。縫製の質が段違いなのだ。さすがタグに縫製責任者のハンコがしっかり捺印されているだけのことはある。だから10年なんて余裕で保つ。ギャルソンの場合、プリュスでぶっ飛んだコレクションデザインをドロップしある程度時間が経過したところでオムドゥやBLACKにそのデザインを落とし込んでくるからなおのこと過去のアイテムが長持ちするのだ。そこに流行り廃りなんてものは存在しない。

熱く語ってしまいました。俺の元気の元ですわ。