複雑な思い [楽器]
ライトニングさんに無期限レンタルのつもりで預けていた俺のジュニア、今回の件もあり返却してもらうことにした。
ギブソンレスポールジュニアダブルカッタウエイ、カスタムショップ、1952年のリイシュー、2002年モデル。
元々は俺が職についてから初めて組んだバンドが解散して、そのバンドから残った3人と新しいベーシストを加えた4人で組んだ新バンドINDIVI。今までヴォーカル1本であまりまじめにギターを弾いたことのなかった俺がちゃんとリズムギターをやろう、ということで買ったのがこのジュニア。
このあとこの手を気に入ってしまい、シングルカッタウエイも買ったんだけど、そっちはフェンダーノーキャスターカスタムショップの下取りにすぐ売ってしまったという経緯が。
俺の手元にはこのジュニアとノーキャスター。自慢じゃないがかなり素晴らしいセレクションだろ。
INDIVIっていうバンド名、今思うといいバンド名だったな。INDIVIDUALが語源だけど、命名したバンドリーダーの思いは<これ以上割れない、壊れない、みたいな>って言ってたと記憶している。 バンドの理想じゃないか。
泣きそうになったので話題転換。
このギターは俺が真面目にギターを弾いてバンドをやるというきっかけみたいなギターだった。P90のピックアップ一個でシングルコイルなのにぶっといハムバックみたいなおと。潔い、という言葉がこれほど似合うギターはない。俺は天才的なリードギタリストのバックでしっかりと音圧を支えるギタリストになりたかった。だって、俺が歌っている時はそのギタリストがしっかり支えてくれる訳だから。
そんな思いを充満させたギターをボディスナを組んだときにライトニングさんにレンタルしたくなった気持ちは、かなり複雑でめんどくさい。でも、俺はそんな思い入れたっぷりのギターを彼に託した。
長い長いボディスナのバンド活動の中で、今日俺の手にこのギターが帰ってきた。(一緒に購入したマーシャルの名作チューブアンプ、DSL401とともに)
ひとつの時代が終わったとともに、俺にこのギターが帰ってきたのは、なにかのはじまりなんだろうな。
お帰り。