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躍動! [ROCK]

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ミレパ×Belle紅白。
イントロ、中村佳穂のフリーシャウトでいきなり持っていかれた。常田大希のチェロもその佇まいからして最高。で、あくまでもこの集団、ロック。
なんだろう、この高揚感、躍動感。まだまだ音楽の可能性は無限大だ。

このメンバーのフルライブを観てみたい。この日紅白にいた観客たちは本当に凄じいものを観たと思うぞ。



あ、風くんも最高でした。自分のうたは上下ジャージにふかふかスリッパ。今起きてきたん?
で、大トリのMISIAとは一転、真白スーツでピアノとコーラス。このひと天才ですわ。

あとYOASOBIのイクラちゃんのラストの叫びも最高だったよ。

素晴らしい年末。

雲雀の舌 [ROCK]

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つい先日まで日本でのライブを行なっていたキングクリムゾン。50年以上に及ぶその活動はまさに<ロックの生き神様>。一枚だけアルバムを選べと言われたら悩み抜いた末にこれになる。

太陽と戦慄。原題はLark's tongues in Aspic。人を簡単に寄せ付けない文学的なアルバムタイトルと奇跡的に美しい邦題が、10代のウブなロック男子の心に響く。今から47年前、11歳でロックに出会った俺、キングクリムゾンの名前はもちろん知っていたし21世紀のスキッソイドマンはほぼハードロックのような感覚で聴いていたが、座ってギターを弾くロバートフリップのかっこよさに気づくのにはまだまだ若すぎた。実はグレッグレイクにしてもジョンウェットンにしてもクリムゾンには少女漫画風美形男子が多かったんだけどね。

この頃の俺にクイーンに勝るものなし。

クリムゾンに本格的にハマったのは高校3年の時。今でも仲の良い数少ない親友たちが揃っていたこのクラスでロック好きな同好の志が集まったわけだ。このときのヘビロテがこの<太陽と戦慄>をはじめとする後期クリムゾンだったのだ。クリムゾンはあの<レッド>で1974年に一旦解散していたが、1981年に復活、以前のクリムゾンとは全く似ても似つかぬダンサブルでニューウエイヴなクリムゾンとして賛否両論大騒ぎであったのだが、この同好の志の中では新生クリムゾンの良さもなんとなく理解しつつもよりヘヴィで暗黒な後期クリムゾンがナンバーワンであった。

この時期のクリムゾンはその辺のメタルバンドなんて足下にも及ばないくらいヘヴィだ。ロバートのギターの歪み具合は初期からあまり変わっていないかもだがリフのかっこよさは段違いだし(太陽と戦慄パート2のイントロのギターリフを超えるリフは50年近く経っても出て来ないだろ)、ジョンウエットンのベースも歪んでいて重い。ビルブラッフォードのドラムは対極的に軽快なところもあるが基本的な曲調が重いのでそこに引っ張られている。メロトロンの音色もバイオリンのそれも悲しく切ない響きに聴こえる。

この重さ、歪みに、18歳の田舎男子たちはハマった。で、その後40数年にわたってハマり続けている。

こういうのが一番カッコ良いのだね。




溶ける [ROCK]

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永遠のマスターピースと言われる名盤。このアルバムもそんな一枚だと断言する。オールドロックからパンク、ニューウエイヴ、オルタナ、ファンク、ヒップホップ、あらゆるジャンルを超えるこのおと。プロデューサーのスティーヴリリーホワイトとフィルコリンズによる斬新なドラムサウンドがこのアルバムの表面ならば、楽曲の根本的な魅力とピーターのヴォーカリストとしての才能が根底を支えているのだと思う。だから、古びないのだ。
アルバム冒頭のイントゥルーダー、この腹に響くドラムとぎりぎりと擦り切れるような謎の擬音、ロックには不自然とも思えるシロフォン。これで持っていかれる。ここからラストまであっという間だ。当時大人気で、俺も大好きだったケイトブッシュのバックヴォーカルもいい。

ピーターガブリエルが以前在籍していたジェネシスは、ロックをほとんど聴かない妻が唯一10代の頃に聴いていたバンドで、彼女はピーター在籍時の名盤フォックストロットをアルバム全部聴いていたんだそうだ。ただ、彼女はヴォーカリストとしてはフィルコリンズの方が好きなんだって。まあ、彼のヴォーカルはピーターのメジャーロック版、って感じだから聴きやすいのかもね。フィルがメインヴォーカルになったときにあまりにピーターの声に似ていて物議を醸した、なんてことも今となっては懐かしい話題。

そうそう、CDが世の中に出始めた頃に俺が初めて買ったCDがピーターのSoでした。これも名盤。

30年 [ROCK]

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ニルヴァーナ以前、以降という言葉があるが、 SMELLS LIKE TEEN SPIRIT が世の中にドロップされた前と後で、ロックという概念がそれまでとは完全に変わってしまったのは間違いない。端的な例はそれまで世の中を席巻していたいわゆるヘアーメタルが、あっという間に古臭くダサいものとして一掃されてしまったことだ。俺はそれ以前のハードロックは大好きだったが、ロングヘアーの化粧ケバケバ、歪んでるけど薄ーいサウンド、女性蔑視満載の歌詞とイメージ、のこの集団には全く魅かれなかった。俺はその前にきちんと正当派パンクを経由しているからね。知ってるか?オリジナルパンクの連中は結構フェミニストだったんだぜ。「そんなオリジナルパンクの正統な後継者がニルヴァーナだったのだ。
ニルヴァーナが体現したロックは、サウンド的にはそれまでのハードロックやヘアーメタルのそれから大きく踏み外すものではないかもしれない。特にNEVERMINDはいい意味でアンディウォレスのミックスが効いて、ラジオやテレビで流れやすい音になったんだろうから。でも、やはりバンドの信念とか思いはその音に宿る。フェミニストというか、感性が女性的というか、そういう思想が歌詞と音に溢れ出ている。体育会系マッチョイズム。そこから100万光年離れたところにニルヴァーナは存在する。古き良きハードロックの洗礼をモロに受けた1963年生まれの俺は、パンクとニューウエイヴを経由してここに到達した。幸いなことにヘアーメタルにハマらず。
まあ、俺はそもそも小学生の頃から勉強しかできない優等生で、体育は苦手で、5年生くらいから肥満児となりクラスの人気者ではなかった。小学6年生の修学旅行で枕投げをしている同級生のそばで教育テレビをこれ見よがしに観ていた最悪の優等生だったんだ。クラスで人気があったのは体育ができるスポーツマンか、ジャニーズのようなルックスを持つ美少年。いまでも覚えている、小学校の時毎月お楽しみ会ってのがあって、そこでクラスの男子の選ばれた数名が当時大人気だったフィンガーファイブをみんなの前で歌って踊ったのだ。選ばれるのはもちろんカッコよくてスタイルの良い女子人気の高い連中ばかり。俺なんて選ばれるわけもない。黙ってそいつらが踊っているのを観ていただけだ。その頃から俺にとって体育会系は仮想敵だった。
ロックに出会ってルックスの重要性は再認識してはいたが、自分に大甘の俺はダイエットもできず、それでも高校に入るまでは成績の良さでなんとかクラスの中心に入り込めてはいたけれど、それも高校で終わった。俺よりはるかに優れた脳みそを持ってる奴らがここにはたくさんいた。

この手の話は俺のブログに時々登場するからもう見飽きたよな。以下省略。

カートコベインが持っていた抑うつした感情の一部に俺は思い切り共感することができる。俺にとっての小学校、中学校にいた体育会系の奴らとジャニーズのような美しい美少年が仮想敵だったから。

時は流れて、若い頃よりは全てにおいてマシな俺がいる。(と勝手に信じている。)それは俺が努力したからだ。カッコよくなりたかった。ロックにはなれなくても、舐められないルックスが欲しかった。

カートはルックス的にはむしろ勝ち組にいたと思うが、それ以外の部分はすべて彼の音楽的才能でそれを勝ち取った。そして俺のような精神的に救われなかった負け組を救ってくれたのだ。

NEVERMINDから30周年。この永遠不滅のマスターピースが新たな音源を伴って再登場する。ニルヴァーナの最大の魅力であるライブの音源も豊富だ。いくら聴いても、いくら語っても、語り尽くした感じが全くしないのは、ニルヴァーナの持つ魅力や問題提起が現代にもずっと続いているからだろう。
特に現在の女性に対する意識の問題は、今こそカートの持っている女性性や彼独自のフェミニズムが重要な意味を持つのではと考えている。

もちろんそんなことをいちいち考えなくたって、一曲目、あのクリーンなギターカッティングが聴こえてきた瞬間に<持っていかれる>んだけどね。

スロウダンス [ROCK]

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日曜夜、俺と妻のお楽しみ<関ジャム>。この間の松田聖子の特集の中で、80年代初頭の名アレンジャー大村雅朗のことが取り上げられていた。俺にとっては佐野元春、大沢誉志幸の初期を支えた参謀として記憶されているが、それをみたらなんだか大沢誉志幸が久しぶりに聴きたくなってapple musicで検索。

あるある!

大沢誉志幸の魅力は数多いが、やはりオリジナリティ溢れる作曲能力、聴いたら一瞬でそれとわかる個性の塊のようなヴォーカル、で、あのルックスだ。つまりロックヴォーカリストとして最強。
俺はちょうど大学に入学した頃で、望まない進路、不愉快極まりない見たこともなかった都会(笑)の人種、で、そんな奴らに自分の子供じみた思考を思い切り否定(というより嘲笑)される日々。よく大学も辞めずにいたもんだと思うが、そんな中でなんとか生きていたのはロックとコムデギャルソンのおかげだと断言する。ポジティヴパンクと佐野元春、そしてこの大沢誉志幸が俺を救ってくれたのだ。

思い出すなあ。当時西麻布を席巻していた<カフェバー>なるもの。今思えばあれはなんだったのかという、打ちっぱなしのコンクリートの壁、無機質なテーブルと椅子、天井付近にBOSEのスピーカー。
クソまずいカクテル。最低に無愛想な店員。そしてそんなクソ店員にえらく気を遣って入店。ただファッションだけはDCだった。ギャルソン、Y's、ニコル、ビギ、イッセイミヤケ。俺の大学はそれとは真逆のサーファー、テニス、ゴルフファッション兄ちゃん&姉ちゃんしかいなかったから俺の真っ黒ファッションはいつも<モード学園>とからかわれてたけど、それでも同好の士はいたんですね。そんな仲間とDCで武装して、一緒に行くお姉ちゃんはいないので男だけでその手の有名カフェバーに行ったもんですわ。当時大流行りのマティーニなんぞを頼んだはいいが、全然美味しくない。

もう一度言う、あれはなんだったんだ。

俺が溜飲を下げたのはそれから1年くらい経って彼女ができて、クリスマスイヴに当時予約が全く取れなかった青山だか六本木だかのフランス料理店が偶然予約できて、可能な限りのおしゃれをして、美味しいんだかなんだかわかんないけど、鴨肉のローストを食ったことかな。当時はもういっぱいいっぱいだったけどな。

このギリギリ感は、今の若い世代には全く響かないんだと思う。今の俺でも全然わからんし。
でも、無理しちゃいけないだよほんとは。この無理する感じが数年後のバブル崩壊につながるんだから。きっとね。

偶像。虚像。地面に足がついてない。



あ、大沢誉志幸は今も現役バリバリ。35周年のセルフカヴァーライブも聴いたけど、完璧。現在全国ツアー中でついこの前新潟も来ていました。
大沢誉志幸は、きっと当時のカフェバーでもものすごくカッコよかっただろうな。パシュとかアーストンボラージュとか着てたイメージ。

本物はいつでもかっこいいのさ。



相変わらずのおバカ=最高! [ROCK]

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https://www.youtube.com/watch?v=mCCGkZF1fww

ジョン2回目の復帰後初となるレッチリ始動。この相変わらずなおバカさん加減も最高なビデオとともに。ジョン以外は俺よりちょっと年上だから60歳の初老オヤジたち。さすがだ。
共演アクトも最高。オルタナ全開。
で、嬉しいことにニューアルバムができているようだ。
https://rockinon.com/blog/nakamura/200339
ロッキングオンのこの記事によるとリックルービンプロデュース、ステューディアム期の感じらしい。
できたらブラッドシュガーかカリフォルニケーション期でお願いしたいのはさておき。

今日は久々にレッチリ祭りとなり帰りの車で色々ザッピングしてみたが、レッチリ大出世のきっかけとなった快作Mother's milkが案外良かったという今日の結論。ジョンとチャド初参加アルバムで、ジョンのギターがコンプのかかったメタルというかハード系。ちょっとナヴァロ期の感じもある。しかしアルバム中盤からちょっといい感じにブラッドシュガーの音の感じの芽が出てくる。Sexy mexican maidなんてもろにその感じ。あとミーマイでやった大名曲、Stone cold bushもあり。Punk rock classicも今度やりたいくらい。

このアルバムで出てきた美しい芽が、ブラッドシュガーで結実する。しかもブラッドシュガーのこの音の感じはその後のアルバムでも再現できてない、というか(あえて?)していない。ジョン1回目の復帰後、カリフォルニケーションの枯れっぷりの流れからバイザウェイに至る方向性は基本的にその後のレッチリの基本路線だ。ブラッドシュガーのレコーディングドキュメンタリーであるファンキーモンクスでは30年前の若きレッチリメンバーがそこら中でセクハラ満載のエロ話で盛り上がっているが、その<おと>に関してはあくまでもストイックでクールでヘヴィ、下品のかけらもない。この振れ幅もこの時期のレッチリがいかに充実していたかの証明だ。

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アンソニーも最近ではこんな感じですっかり落ち着いたオヤジさん。

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今から10年くらい前のPVでのアンソニーは珍しくブラックジャケット(にブラックパンツ)、これを素肌にカッコよく羽織っていて、ビデオの中盤からお約束の半裸に。

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素敵だね。

CANVAS [ROCK]

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https://www.youtube.com/watch?v=ZM8uhCtMmEc

たまたま見つけてしまったアイナジエンドがカヴァーする<CANVAS>。言わずと知れた赤い公園の名曲。津野米咲の不在を改めて思い知るかのようなこの叫びは、上手いとかどうとかいう前に、ささくれた俺たちの心に深く突き刺さる。

俺たちにできることは、彼女たちの楽曲をこれからも聴き続けていくこと、そして才能ある若きアーティスト達がこれらの曲を歌い継いでいく姿をしっかりと心に焼き付けることだ。

longing [ROCK]

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ボディスナッチャーズでベース&ヴォーカルとして頑張っていた頃、かつてないほど憧れるミュージシャンが多かった。ダントツはモーターヘッドのレミーキルミスター。彼はロックの現人神だ。
そして、ガンズのダフマッケイガンも大好きだった。なんと言ってもこのルックス。この佇まい。ただシドヴィシャスのような、もはや<退くに退けないルックス>、とまでは行かない絶妙なラインなのだ。彼は一度急性膵炎で命を落としかけているので、その後アルコールを断ち、このルックスと健康的な生活をうまくコントロールして生きているから、ある意味プロ中のプロなのかもしれない。
で、俺がダフを愛する要因の一つがクロムハーツジャンキーであること。この写真を見てもそこらかしこにそれと思われるアイテムが目白押し。ベースのストラップもそうかもしれないが、きっと重量級に重いだろうから肩凝り必須。

ロックTにブラックジーンズ、リングにネックレスにブレスレットにウォレットチェーン、アウターにブラックジャケットかレザーライダース、トートバッグでもう完璧。これ以上何が要るのだ。

ブラックジャケットといえば、以前クロムハーツから送られてきたメッセージカードにブラックジャケットの全てのボタンがクロムハーツのシルバーで占められていた写真が最高だった。これはジャケットから全てクロムハーツなのか、それともカスタマイズなのか。

コムデギャルソンのシンプルなブラックジャケットのボタンを全てクロムのシルバーボタンにカスタマイズしたいぞ。

常に助け、決して傷つけない [ROCK]

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HELP EVER HURT NEVER.

今この時代に響くこの言葉の強さは一体何なんだろう。彼の言葉を借りればまさに<何なんw>。
他人を決して傷つけない、というのはとても難しいことだ。知らない間に傷つけてしまうことだってある。でもそれを常に意識しているかしていないかで全然結果は違ってくる。
そして、誰かを助けること。自分の力の届く範囲で全然構わない。それができることの幸せが感じられたら最高だ。

藤井風の声はとてもあたたかく響く。歌詞とか曲とかアレンジとかの素晴らしさは言うまでもないが、まず入ってくるのはこの声のあたたかさだ。それがこのアルバムタイトルに表れている。こんな極上のシンガーがちゃんと売れていることに、この国の救いを感じている。

それは分断か、希望か [ROCK]

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ジェーンズアディクションの解散ツアーが起源となった、グランジ、オルタナティヴロック好きにはまさに水戸黄門の印籠のようなこのフェス、ロラパルーザ。ニルヴァーナがヘッドライナーを務める予定だった1994年は、出演キャンセル発表翌日にカートコバーンの死去が報じられたことでも有名である。
今年はフーファイなどをヘッドライナーに行われたが、シカゴの保健当局の発表では参加した38万人中COVID-19感染は200名程度で、このフェスは(現時点では)スーパースプレッダーにはなっていないとのことであった。参加者のうち90%はワクチンを接種していた。

ヨーロッパでは店に入ったりライブに参加したりするのにいわゆるグリーンパスが必須になってきている。ワクチン二回接種の証明書か、72時間以内のPCR陰性証明。もちろん反対の声も大きいし、これが本当に正しい選択なのかはわからない。

何度でもいうが、俺はエッセンシャルワーカーで、かつロックに救われた人間だ。ライブができないロックミュージシャンの気持ちは、痛いほどわかる。ライブ再開におけるデイヴグロールの叫びには心から泣いた。だからなんとかしたい、でも、少しでも気が緩めばあいつらは襲ってくる。

日本最大のロックフェスが今年も中止となった。主催した代表のコメントに俺はショックを受けた。そこに書かれていたのはある団体への間接的な非難であった。予想通り、一時その団体がいわゆる<炎上>した。
テレビに連日映っているその団体の上部組織は、確かに俺たちの表向きの代表かもしれないが、俺たちの本質はそこには全くない。俺の仲間たちは毎日COVID-19と戦っている。そんなことはマスコミは絶対に報道しない。はっきり言ってつまんないからだ。仮想敵をつくること、それがすべてなのだ。そしてコメンテイターという名の素人は、わかりやすい敵を見つけて大喜びだ。そこを非難しておけば世間はとりあえずは納得しそこに誘導されるからだ。

、、、、、、クソだろ。

幸い、できることを一生懸命やることで、頼ってくれる人達と周りの人達は俺を理解してくれている。

できることをやるのなら、フェスを行うならグリーンパスしかない。COVID-19に勝つにはそれしかない。悔しいが、それでも人類は進化し、科学が世界を救えるかもしれないのだから。100年前のスペイン風邪とやっていることは同じだと言われないためには科学の進化しかないのだ。科学はその昔戦争の道具となり人類を不幸のどん底に突き落としたが、それでも救われることだってたくさんあったはずなのだ。思考の根底には科学的考察が必須なのだと信じたい。それが人間だから。ただ科学的に割り切れない感情に支配されるのも人間であり、俺を救ってくれたロックは、そんな感情が最も重要な音楽なのだ。その狭間で悩み苦しむのも人間であり、その両方をわかっているつもりの俺が、今必要とされている存在価値なのだと勝手に思っている。

何度目かの加齢とロック [ROCK]

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https://www.youtube.com/watch?v=yOb9Xaug35M

何回かこのタイトルでブログを書いているが、こんなバンドが出てくると改めて書きたくなる。
イタリアの4ピースロックバンド、マネスキン。イタリアのロックバンドというと、なんといっても70年代初頭のプログレ。アレアとか最高だったぞ。で、このバンド、平均年齢21歳。実にかっこいい。つまり、そのサウンド、テクニック、曲、そして俺にとってロックバンドの最大かっこいい条件?である<ルックス>。このルックスにはファッションも含む。全てが完璧に調和された近年稀に見るクオリティだ。今年のユーロヴィジョンソングコンテストでダンスポップ系が多くを占める中ロックバンドとして15年ぶりに優勝、ロックはまだまだ死んでないことを世界中に示した、俺のようなアラカンロックオヤジにとっては希望の星のような存在だ。

https://www.youtube.com/watch?v=RVH5dn1cxAQ

ここで考えてみた。このマネスキンも年齢の若さが取り沙汰されるが、その昔ビートルズだってクイーンだってストーンズだってピンクフロイドだってキングクリムゾンだって20代半ばで凄まじい名盤を世の中にドロップしていたのだ。そんな中でジミヘンとジムモリソンはわずか27歳で死んでしまってさえいる。問題はそんな作品群が当時の今の俺のような年齢の連中に聴いてもらえたかということだ。

答えはノー。誰も聴いてくれなかった。

まあ俺も今の若い世代の作る、<ロックっぽくない音楽>は喜んで聴けるか?と言われれば、ノーとは言わないがイエスにもならん。でも拒否はしない。断絶もしない。その当時もそういう人間はいたかもしれないがごく少数だろう。それが今の自分の希少価値だと思っている。

もはやロックはその昔それを聴いていた中年、初老のオヤジ、熟女たちのものでしかないのか。俺たちがロックを聴き始めた10代前半の年齢、今それに当たる世代は何を聴いているのだ?それを聴いて人生が激変したとか、50年近くがたってもそれが人生の基本、指針になっているなんてことはもはやありえないのか。

せめてマネスキンを聴いている10代のロックファンは人生を彼らに激変されて欲しいし、そこからぜひ50年前の古き良きロックをディグってほしいと願う、初老のロック親父の独り言であった。

足りない [ROCK]

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ロック欠乏症に悩む諸氏へ。ICEAGEがいるじゃないか。世界幸福度第3位の国でパンク、オルタナを鳴らす必然性。むしろ今の日本にパンクが出てこないことの方が謎だが、きっと意識の高いZ世代はバンドではなくエレクトリックに行くのだろう。怒りはギターやマイクではなく、タブレットで鳴らすのだ。

アラカンの、ロックとバンドに拘り続けてもう50年が近くなったオヤジが普通にネットを掘ってみてもそういった怒りのラップやヒップホップ、打ち込みの音源は出てこない。せめて俺くらいの意識を持ったオヤジにヒットする音源が欲しいのだが、どこかにいないのか。

俺が長年ロックの師匠として信じている、最近話題のあの重鎮のことをちょっと信じられなくなってきている今日この頃。ある意味純粋なロックミュージシャンたちよりもこの男は遥かに老獪だ。で、俺の職業的なフィールドのシンボルを仮想敵にしてしまったという。

こういう時はこのICEAGEのニューアルバムを聴いて、欠乏症を改善させるのだ。

デイヴの魂 [ROCK]

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https://www.youtube.com/watch?v=dmePe_tjW88&t=490s

フーファイターズ、466日ぶりのMSGでのライブ。
ワクチン接種が70%を超えているNYならではだとは思うが、観客はマスクなし。叫んでいる。まあ、COVID-19禍前の当たり前の光景。でも、これがどんなに大切な日常であったかを思い知る。つい先日地獄のような分断を経験してしまった極東のロックファンからしたら。

ライブ冒頭、デイヴの言葉が泣ける。

「俺は去年何度も何度も同じ夢を見た。
俺がステージに上がり、
みんなと初めて目と目を合わせている。
数分間ね。
それでお互いを見つめながら、
『ああ、良かった。今夜ここに戻って来られて』ってさ。

それで俺は今夜こうやってステージに上がったわけだけど。
それは、俺が何度も見てた夢と全く同じだった。

だからみんなありがとう。

俺の夢を、今夜本当に叶えてくれて」

感涙だ。デイヴの爪の垢を煎じて飲ませてやりたい人間が、この、どうしようもない国にはどんだけいることか。そしてそれは、こいつらを選ぶ人間も同罪だ。

デイヴグロールはどんな時でもまるで<ライナスの毛布>のようにロックファンに寄り添ってくれる。徹底的にプロでありながら(彼のプロフェッショナルな一端はフーファイセカンドのドラム録音の全面的やり直しでもうかがえる。)、その根底に極め付けの優しさを絶対に無くさない、もはやロック界の希少生物のような存在だ。



フーファイがいる限り、ロックは絶対に死なない。

分断 [ROCK]

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COVID-19禍の何が一番罪深いかって社会の分断だと思うのだが、俺が個人的に最も起こってほしくない分断が起こってしまった。

俺の本業と、俺の趣味を超えた趣味。そう、ロックである。

なんでこんなことになってしまったのだろう。

怒りと悲しみが入り乱れている。でも、それでも、今は俺のできることを確実にやっていくしかない。
俺のできることが、少しでも誰かの役に立っているのであれば、それはまだ救いだ。

救いはロック [ROCK]

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昨年からのCOVID-19禍のなかで、<この国>のどうしようもなさにもはや溜息しか出ないそんな状況でも自分のできることを精一杯やっている俺とあなた。そう、そこのあなたです。頑張ってるよね。

何かに救われていますか。

俺にとっての救いはやっぱロックです。音楽に殉じているような凄まじいロックに触れると、生きていてよかったな、と思う。
最近も日本とイギリスの最高レベルのロックに触れることができました。感謝しかない。
こんなロックがある限り、どんなにきつい状況でも大丈夫なのです。

願わくば<この国>のどうしようもない部分を体現している<あいつら>にも聴かせてやりたいが、きっとその耳には届かないし、触れないのだろうね。

プリンスの魂 [ROCK]

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プリンスの(おそらく)膨大な未発表音源から発表されるアルバム
<welcome 2 america>。
先行解禁された、born 2 dieはここ。
https://www.youtube.com/watch?v=febeHW4EO4o

俺はこれを聴いてマーヴィンゲイを思い出した。what's going onとかtrouble manあたりの。
あの大名作、キャプテン・アメリカ/ウインターソルジャーで、キャプテンにファルコンが「時代に追いつくにはマーヴィンゲイのトラブルマンを聴きな。」という件。まさにそれだ。

余談だけど、俺はアヴェンジャーズシリーズではキャプテン・アメリカのウインターソルジャーとシビルウォーが最高傑作じゃないかと思う。アイアンマン2もいいけど。

戻る。マーヴィンはblack lives matterを50年先んじていた偉大なる先達。その正統な継承者の一人がプリンスだろう。

いまこそあなたにいてほしい。

泣き叫ぶ声 [ROCK]

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最初の脱退後隠遁生活の中で発表したジョンのセカンド。ドラッグを買うためにアルバムを出した、と半分は本気のコメントもあるが、現在彼の意志により廃盤。俺は10数年前にネットで定価よりはやや高価な値段で手に入れたが現在は中古で1〜2万の高価格で取引されている。
一曲目の絶叫が怖い。あれはジョンの泣き叫ぶ声だ。陰鬱な感情が渦巻いている。これを聴くだけでもこのアルバムの価値があると言っても過言ではない。重要なのはこの叫んでいる彼と、その後二回に渡り再加入をしてスタジアムを熱狂させる世界最高のロックバンドのギタリストである彼が同一人物であるということだ。で、その彼はいつでも世界最高の地位からふいっと降りてしまい、その時の自分がやりたい音楽に行ってしまえるという、芸術至上主義。二回目の脱退の後はギターではなく、アンソニーとはまた違う魅力のあのヴォーカルでもなく、シンセ、打ち込みのエレクトロミュージックがその表現の主体となっていた。(俺は個人的にはこの路線はちょっとな、と思ったが。)

COVID-19禍でまだ三回目の加入後のライブはほとんど行われていないし、ジョン復活後のアルバムの噂もないから、どんな形での復活になるのかはわからない。俺はもう一回ブラッドシュガーのような、しなやかな鞭のサウンドでヘヴィ、ハードなファンクロックをやってもらいたいのだけど、おんなじようなアルバムを作るなんてジョンの美学の片隅にもないんだろうなと思う。まあ、ブラッドの前後のアルバムを聴いても実はあのアルバムのサウンドは独特で、その後も再現できていないししていない。

まずはジョン再加入後のライブと新しいアルバムを待っているぜ。

PINK MOON [ROCK]

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今日は満月。4月の満月はPINK MOON。といえばニックドレイクのラストアルバムに尽きる。これを含む3枚のマスターピースをこの世に残して26歳で夭折したイギリスのシンガーソングライター。

でも彼の決して色褪せることのない魂はここにずっと宿っているのだ。

歪んだギター、ヘヴィなベース、パワフルなドラムスに囲まれて歌い、幸せな時間を過ごしたあとは、ちょっと優しいアコギの音色で歌ってみたくなる。

俺もヨルが好き [ROCK]

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ここ最近の日本ロックの中で米津玄師、King Gnuと並んで出色のクオリティを誇るヨルシカ。彼らが昨年出したのが<盗作>。基本的には今流行りの打ち込みサウンドクリエイター&女性ヴォーカルチームなのだが、n-bunaがギターにこだわっていることもありそのサウンドはほかに比べ圧倒的にバンド感が高い。曲によっては基本的に彼の弾いているギターとおそらくベースも、それに打ち込みのドラムのみで構成されているものもある。
なんといっても曲がいい。歌詞も、メロディも個性的かつ普遍的。で、歌詞はダーク。夜。昼ではない。そこが俺の琴線にズバッと刺さるのだ。楽曲の<春ひさぎ>とは江戸時代のことばで売春。<花人局>はいわゆる美人局の言い換えか。なんというか、非常に<和>を感じる。それも、滅びゆくような美しさ。ここは唯一無比。昭和のフォークソングを根底に感じるKing Gnuの歌詞とはまた違う、<和>。太宰か坂口安吾か?

そしてサウンド。打ち込み主体でもバンドを感じる<おと>。この可能性は無限大だ。

いい音楽にはバンドとかソロとかユニットとか、そんなものは関係ない。ダークでありながら前に進む勇気をくれる、素晴らしい音楽がここにあるぞ。

73歳のリアルロック [ROCK]

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<ロックはあるべき場所に存在し、生き続けている。>

小学校5年、11歳の時から46年、ロックという言葉にずっとこだわり続けてきた俺のような人間が聞いたら号泣してしまうこと必至なこの名言を発し、未だロックにこだわり続けている御年73歳の現役ロックヴォーカリスト、アリスクーパーのニューアルバム。
どこから切っても<ロック>としかいい様のない音楽がここに鳴っている。オールドスクールなのかもしれない。音楽的には最新ではないのかもしれない。それでもデトロイトの今を歌い、ロックするアリスにとってのリアルロックがここにある。そう、その音楽を表現する人間にとって<リアル>であるということ、嘘偽りのないことが何よりもロックなのである。救いようのない現実にあくまでも抗うこと、それは自分自身に正直であることの証明である。ロックはそんな人達への祝祭のうたなのだ。時には自分に嘘をついて魂を売ってしまうこともあるかもしれない、そのことで自分を責め落ち込んでしまうような、それでもロックを愛するあなたには、<大丈夫だよ、ここにロックがあるから。>と慰めてくれるうたでもあるのだ。

ロックは絶対に死なない。

ロックは在るべき場所に存在している [ROCK]

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https://rockinon.com/news/detail/197965
いいこと言うなあ、アリスクーパー。

ロックがメインストリームでないことは、ロックが生まれた時がそうだったんだからロックが死んだわけではないという。
ロックということばにずっとこだわり続けてきた男だからこそ言えるこの珠玉の名言。心に深く刻もう。

友情の物語 [ROCK]

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久しぶりに、心の底から暖かい気持ちになれるドキュメンタリーだ。ビースティボーイズ、その30年を超える歴史を、メンバーが映像とともに振り返る。監督は彼らの盟友スパイクジョーンズ。映像を流しながらマイクDとアドロックが観客とともに語る、ちょっと面白い志向。残念ながらそこにMCAはいないのだが、その喪失をも包み込んでしまうような二人(そしてスパイクジョーンズとそこにいる観客)の暖かい友情がその悲しみを和らげてくれる。

彼らの歴史はそのまま3人の友情の歴史だ。そして彼らを取り巻く多くの才能ある友人たちの歴史だ。クラッシュを聞いてパンクに目覚めパンクバンドとしてスタートし、RUN DMCに感化されラップへ急加速。パンクでラップという、かなり先鋭的な音楽性を持っていたのだが如何せん技術が伴わなかった初期。その後音楽的に凄まじい進化を遂げ、名作を次々とドロップ。そんな中で自身のレーベルを作り、アーティストとしての自由を追求していった。残念ながらビジネス的には完璧とはいかなかったがそれでもその立ち位置はミュージシャンの理想郷と言える。

apple TV+に入っていればフリーで観られます。ぜひ。

ビリーアイリッシュのドキュメンタリーも楽しみだ。

顔で叩く [ROCK]

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スティーヴアルビニ主宰、オルタナティヴロックの権化バンド、あのシェラックのドラマーがトッドトレイナー。
ドラムももちろんすごいのだが、なんといってもこのルックスにとどめを刺す。

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ロックミュージシャンじゃなかったらちょっとお近づきになりにくいタイプの、<退くに退けない>ルックスの持ち主。イギーポップとかシドヴィシャスとかの。いや、もしかしたら普通の方なのかもしれませんが、俺はAll Tomorrow's Partiesのドキュメントビデオでシェラックを観て、トッドさんのこのルックスとドラミングに惚れてしまった。シェラックはベースのボブさんがポチャっとした(失礼)感じなのでホッとするのだけど、まさに対極。

このルックスが音を正に体現する、保証書みたいなものだね。

ちなみにアルビニさん、アメリカの名門、ノースウェスタン大学出身だそうです。これもすごい。

しかし、<シェラック>って、なんてかっこいいバンド名なのだろうね。俺はロックバンドの名前はかっこいいものしか認めたくない。だから最近の日本のロックバンド名はちょっとな、ってのが多くてさ。最近の日本のバンド名でいいのはなんといっても<KING GNU>。バンドとはちょっと違うかもだけど、<ヨルシカ>もいいな。

あ、我らがバンド<Me&My>略して<ミーマイ>も可愛い感じだけどかっこよくて好きよ。なんかバンドっぽいじゃない?俺がバンド紹介でぶっとい低音で<ミーアンドマイです!>って言えば完璧。

まあ、ロックがカッコいい、っていう根本的な美学がもう古臭いのかもしれないが。

ロックバンドは絶対に死なない [ROCK]

歪んだギターを中心とするいわゆるオールドスクールな<ロックバンド>が、、逆説的ですらあるが<ロック>の中心でなくなって随分経つ。60近いオールドロック爺から言わせてもらえば、歪んだギターがなくて何がロックなんだ!と言いたくもなるが、それまであった音楽を過去のものにして葬り去るのがロックであるならば、今一番最先端にいる<音楽>はギターロックではないのかもしれない。


しかし。
俺たちがこの年齢だった頃は、今の俺の年代は完全に<仮想敵>なわけだが、俺は今、若いロックバンドが作り出す<新しい>ギターロックに囚われている。

オルタナティヴロックピューリタン、スティーヴアルビニがレコーディングしたこの2バンド。
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結成20周年とのことなので、決して若いバンドではないのだけれど、cloud nothingsは今回久しぶりにアルビニレコーディングのニューアルバムを発売予定。
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これも好きだ。
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ギターロックは全然死んでない。むしろ今、何回めかの全盛期を迎えているのではないかと思うほど、ちょっと探ってみれば素晴らしいロックバンドが目白押しだ。

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ベテランだけど、このバンドもニューアルバムを出した。バラエティに飛んでいる曲調だがヘヴィロックは健在。

3月14日のミーマイライブに向けて、ギターロック漬け、実践中。

美しい人 [ROCK]

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永遠 [ROCK]

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https://www.youtube.com/watch?v=E0lNhfJQ9qA
悲しい事実と向き合わずにこの曲を聴くことは不可能なのだろうけれど、このMVでキラキラと輝いている美しい4人の演奏を見ているだけで、そんなことはひとまずそこに置いておける(いや、やはり無理か、、、)。
楽曲、演奏、歌、そして彼女たちのヴィジュアル。これ以上何を望むのだとすら思える、素敵なバンドがここにいる。まずは聴いてほしい。

モンスター [ROCK]

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https://www.youtube.com/watch?v=OM7nKC70BgU
モンスターバンドとは、彼らのことを言う。
AJICO。
ベンジー、UA、TOKIE、椎野恭一の4ピース。
ふと思い出して、動画を見つけて、あまりのカッコ良さに固まった。
彼らをみていると本当に思う。ロックはルックスだって。




20年くらい前に組んでいたバンドで彼らの楽曲をやっていたことすらなつかしいが、今は、今できることをやるのだ。

良心 [ROCK]

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アメリカ人の選択が正しいのかはまだわからないが、少なくとも負けを認めずグダグダ言っているあの方よりはだいぶマシであろうと。
マイノリティに寄り添い、正しく発言するこの素晴らしいロックミュージシャンが選択しているんだから。

俺にとってロックというのは常に<そこではない何処か、誰か。>の人のための音楽であり、虐げられている人々を応援し、称える音楽だから。


そういった根本的な魂を失ったロックがあるとしたら、そんなものはもはや聴く価値もない。

ライブも素敵 [ROCK]

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https://www.youtube.com/watch?v=IkO3z9-11gM&feature=emb_logo
サイアミーズドリームとかメロンコリーの頃のスマパンを思い出した。

彼女の才能 [ROCK]

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ちょっと前の話になるが、初代ヴォーカリスト在籍時のころクラブリバーストで彼女たちのライブを観た。
まず驚いたのが演奏の巧さ。バンドとしてのまとまりももちろんだが個々の演奏技術の高さにロックオヤジは魅了された。全員若くてかわいくて、まさに<ロック>としか言えないあの楽曲群を涼しい顔で演奏していたのだから、白旗ですよ。

その後あまり追っかけてなかったのだが、ヴォーカリストが脱退して、あまり先入観なく新ヴォーカリスト参加後のこの曲を聴いた。

いいじゃん!

楽曲も演奏も(そしてルックスも)すべてが高レベルでありながらそれに見合った評価が得られない?と勝手に思っていたから、アイドルグループ出身のヴォーカリスト(もちろんうたもダンスも素晴らしい)が参加したことはトドメの一撃になると確信していたのだ。

つい先日は俺と妻の日曜夜のお楽しみ、<関ジャム>にゲストで出ていたのに。楽しそうにJ-POPの魅力を語っていたのに。

彼女は作詞作曲、デモ音源まで一人で作成するという話を聞いたことがある。彼女の頭の中ではいつも完成したこの素晴らしい楽曲が鳴り響いていたのだろう。それがバンドとして出来上がり、<おと>として世の中に出る、その喜びを誰よりも感じていたに違いないのだ。

彼女の、そしてバンドが遺してくれた<おと>は永遠に語り継がれる。だけど、こんなに才能に溢れた素敵な女の子がいなくなってしまうなんて、あまりに悲しすぎるじゃないか。



クラブリバーストで、MCを振られてちょっとツンデレっぽく新潟の話をしていた彼女の笑顔が思い起こされる。

R.I.P